大島郡橘町日目(ひくま)の標高619mの嵩山の中腹にある帯石観音は、昔、弘法大師がここに一大霊石を発見され、それが女人の岩田帯を結んださまに似ているところから、女子安産祈願のた
め、堂宇を建て、千手観音・不動明王・昆沙門天の三尊を安置し、巨石には「南無阿弥陀仏」の六字の名号を大文字で刻まれ、帯石と名づけられたという。今、島うちはもちろんのこと、本土からも安産祈願の参詣者が多い。