山口市大内畑に「大内桜」と呼ばれる桜の木がある。この大内畑というところは、大内氏が減んだとき、一族の者が落ちのびてきたところといい伝えられており、姫を連れて乳母もこの山奥に逃れ、庵を結んで住んでいたという。

 ところが、陶方の兵たちが姫を探し求めて攻めてきたので、姫と乳母とは刺しちがえて自害してしまったといわれている。

 この姫の魂は雌しべ、乳母の魂は雄しべと、主従の怨霊がばけ
て花となったのが「大内桜」といわれ、それかあらぬか、花の色や形が少々ちがってみられるという。

 

こちは鋳銭司で4/2に撮影しました。