山陰地方で記録的大雪 JR山陰本線などで一部運転再開も島根県では孤立集落発生
フジテレビ系(FNN) 1月2日(日)6時24分配信
山陰地方は記録的な大雪となっている。一時、およそ1,000台の車が立ち往生した鳥取県の国道9号線の渋滞は解消しつつあるが、孤立集落が発生するなど、大雪の影響は続いている。
鳥取・大山町の国道9号線では、スリップした車の影響で、一時は上下線20kmほどにわたって、およそ1,000台の車が立ち往生したが、除雪作業の結果、渋滞は解消に向かっているという。
また、JR山陰本線などで立ち往生していた列車は、除雪が終わったところから一部運転を再開し、2日午前4時すぎには、12月31日から2晩を車内で過ごした乗客が、米子駅に到着した。
米子駅に到着した乗客は「最初こんなに長くなると思わなかったから、不安がどんどん募ってきました」、「どこかで休みたい。疲れました」と話した。
一方、大雪の影響で送電線の鉄塔が倒壊するなどし、1日夜までに、鳥取県と島根県でおよそ8,750世帯が停電しているほか、島根県では、車の通行ができず孤立状態となった地区もあり、大雪の影響は続いている。
最終更新:1月2日(日)6時24分
Fuji News Network


大雪で168世帯が孤立=自衛隊に派遣要請―島根県
時事通信 1月1日(土)22時45分配信
 大雪の影響で、松江市の美保関町と島根町の5集落168世帯が孤立しており、島根県は1日午後2時50分、このうち3集落(92世帯)の道路除雪のため、自衛隊に災害派遣を要請した。
 県によると、出雲駐屯地から隊員約30人が向かっているが、いずれも周辺道路の状況が悪く、現地に到着するめどは立っていない。除雪作業は5集落の一部で、県土木事務所と松江市が行っている。


大雪 鳥取の国道9号渋滞は解消へ 島根では集落孤立
毎日新聞 1月1日(土)22時33分配信
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雪で立ち往生した車=鳥取県大山町で2011年1月1日午前10時38分、本社ヘリから小関勉撮影
 大みそかからの記録的な大雪で渋滞が続いた鳥取県内の国道9号は、除雪作業の結果、1日夜になって東西方向とも徐々に車が動き始めた。JR山陰線では、立ち往生していた特急の乗客約130人はJR西日本が用意したバスで米子市に向かった。一方、島根県では集落が孤立し、県は自衛隊に災害派遣を要請。鳥取、島根両県では夜になっても約1万500世帯が停電している。

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 鳥取県によると、31日午後に始まった琴浦町から米子市にかけての渋滞は、丸1日たった1日午後4時45分ごろから、東の鳥取市方面行きの車が動き始めた。さらに同6時半ごろには、反対の米子市方面行きの車も流れ出したという。県職員は「今夜中には渋滞を解消したい」と話した。

 JR西日本米子支社によると、鳥取県大山町のJR山陰線御来屋(みくりや)-下市間で立ち往生していた特急スーパーおき5号の乗客は1日夜、バス3台に乗り込み、米子市内のホテルに向かった。

 また、上り列車2本が鳥取駅に到着。別の上り1本の乗客もバスで鳥取駅に着いた。残る14本は依然、駅に停車したまま、乗客は車内に残されているという。

 おき5号の救助に向かう途中、米子市内で脱輪した除雪車は復旧し、作業を再開した。

 一方、島根県によると、1日午後5時現在、松江市美保関町雲津など5カ所で雪の影響で道路が通れなくなったため、計約170世帯が孤立。陸上自衛隊出雲駐屯地の隊員約30人が除雪などにあたる。

 停電は鳥取県西部を中心に午後8時現在で計3240世帯、島根県内でも午後6時現在、7200世帯に及んでいる。