年末大荒れ、交通に乱れ=暴風、大雪に警戒を―2日まで強い冬型・気象庁
 
日本列島は大みそかの31日、強い冬型の気圧配置の影響で全国的に大荒れの天気となり、日本海側と西日本を中心に大雪となった。航空便の欠航や鉄道の遅れ、高速道路の通行止めが相次ぎ、鳥取・奧大山スキー場では4人が雪崩に巻き込まれた。気象庁は冬型の気圧配置が2日にかけて続くとして、暴風や大雪、高波に警戒を呼び掛けた。
 31日夕時点で、日本航空は36便が欠航し、約2400人に影響。全日空グループは42便が欠航、約3000人に影響した。JRは東海道・山陽新幹線の上下225本が最大23分遅れ、約22万人に影響。東北線や北陸線、山陰線、鹿児島線などでも運休や遅れがあった。高速道路は東北、名神、山陰、松山、九州などの一部区間が大雪で通行止めとなった。
 日本付近の上空には強い寒気があるほか、日本の東海上を低気圧が発達しながら北上した。北海道・襟裳岬では31日午後4時45分に最大瞬間風速が全国最強の36.0メートルを観測。同日午後5時半までの24時間降雪量は、雪崩事故があった鳥取・大山が80センチで全国最多だった。
 1日午後6時までの24時間予想降雪量は、多い所で、中国が80センチ、北陸が70センチ、近畿が60センチ、東海が50センチ、北海道と東北、九州北部が40センチ、関東甲信と四国、九州南部が30センチ。
 海上は北海道・東北では波の高さが9メートルを超える猛烈なしけになる所がある見込み。1日までの予想最大風速は海上で20~25メートル、陸上で18~20メートル。