親の役割とは何ぞや。
昨夏に転職して以来、夫君は常に仕事ファーストである。
夕餉後に仕事、休日も仕事……で家族時間はかなり減った。
まあちょいちょいホームセンターとか何とか言い訳してドライブへ行ったり、休日は昼過ぎまで寝ていたり…と必ずしも仕事だけではないのだが、兎に角おひとり様状態である。
家事育児から逃げる口実とも取れる。
妊娠中も産褥期も産後の現在もワンオペ、然も仕事のイライラでしばしば八当たりしてくるので、物申したところ
自分は仕事でシンドいのだから文句言わず我慢しろ、足を引っ張るな
……と言われた。
ネタか、と思うがLINEだから残っている。
こんな様子を見ているので、コッコも最近はパパイヤ状態なのだが、夫君からすると私が陰でネガキャンをしている所為なんだとか。
それでまた私に激おこ。コッコが夫君を嫌がるとワンオペに拍車が掛かるからやる訳ないのだが。
そんな中、考えさせられる一言が。
子ども時代は今だけだし、子どもたちとの時間を大切にして欲しいと言ったところ
自分の父親は常に家にいなかった
だから父親なんてそんなものだろう
という返答が返ってきたのだ。
義父は仕事柄単身赴任が長く、また仕事の付き合いで飲みまくっていたので余り遊んで貰った記憶がないのだ、といつか聞いた事があった。
でもその義父も生まれる前にそのまた父が戦死しており、父親とはなんぞや?のロールモデルがいなかったのではなかろうか、とこれは私のguessだが。
兎も角そんな姿勢では、コッコやお蝶さんが親になった時も「そんなもの」は受け継がれてしまうのではなかろうか。
私自身、親になってから常に思うのは
子どもはいつも見ている
である。
まあ完璧には程遠いので、お手本にはなれていないのだが、子どものロールモデルにならんと意識はしている。
そして私が子どもの頃にされて嫌だった事やして欲しかった事も考えて行動するようにしている。
例えば、私は姉弟格差が嫌だった。
お姉ちゃんだから、で譲った事はあっても譲られた事は余り無く、また弟が病弱だったから放置されたりもして寂しい思いをした。
コッコも私と似た性分なので、それはやらないようにしよう、と肝に銘じているしスキンシップや前向きな声掛けも意識してはいる。
ところが、夫君の「そんなもの」は
他にもいろいろと親の良くない部分を子どもに押し付けているのでは、という心持ちにさせるのだ。
養ってやっているのだからリスペクトされて当たり前、など。
子どもは思ったよりいつも親のことを見ているのだ。
これは私自身がそうだったし、今子どもたちを見ていても感じる。
聖人君主になる必要もないし(いやそもそもなれないのだが)
それに人間臭い部分も見せても良いが
「そんなもの」を押し付けまくるのは何だかなあと思う。
少なくともコッコはまだ夫君との関わりを求めている。
これが本当に見向きもされなくなる前に、何とか気づかないものだろうか。
私が言っても陰謀論的に怒るだけだし。
そして復帰が待ち遠しい。
夫君の発言のもう一つは
ウチのオカンは文句も言わずにやってた
である。
これもguessだが、義母は専業主婦だからやるしか選択肢が無かったのではないか。
今はインテリ菩薩のような義父も夫君から聞く昔話では結構困ったさんだった。
でもそれはそれは太い大黒柱だったから現在があるのではないか、と。
経済的自立はとても大切だ。
今は育休中の身の上で、何故か専業主婦の癖に、と言われるが、やはり仕事を待つというのは哀しい哉家庭内の発言力にも関わってくるのである。
復帰しても家事育児のワンオペは恐らく何も変わらないので疲労感が増えそうだが、それでも経済的自立と天秤にかけると其方は大きく傾く。
働くべし、は幼少期から親に言われていた事で大いに感謝している一つだが、然もありなん。
経済的自立は子供たちにもメッセージとして伝えていきたいと思った。
(コッコのお下がりのクマスーツ。外出時の強い味方。)