3歩歩いて2歩下がる。
夫君が産褥期に年休を取る、と言ったので進歩したなあと思ったのも束の間。
育休だと所得が減るから先ずは年休。
年休中も家で仕事をすると言う。
テレワークにしたら社畜と同じだ、という謎の理屈。
有休で働く方が社畜なのでは。
「なんちゃって育休」※である。
※会社には育休と言いながら育児をしないこと。産後クライシスの要因にもなる。
今も帰宅してから深夜まで、休日も仕事をしている。
昨夏に新職種で転職して予想以上に苦労しているのは分かるが、比較対象がその道数十年のベテランだから不毛な努力である。
自分はできていないから、と言うが当たり前。
その上変なプライドで増えていく仕事にNoを言えない(言わない?)
家庭と両立するのが難しい昭和な職場なので若手が辞めまくっている。
時給単価にしたら時短の私より遥かに安い。
深夜/休日手当も申請していないし。
勝手に残業しているのに自宅で「仕事中」に呼ぶと「自分は仕事をしているのに、忙しいのに」とキレる。
それが産褥期にも繰り返される、ということか……。
え、じゃあ家事育児は?いつまでお手伝い感覚でいるのか?と訊いたら「あんまり無理を言うな」「自分は疲れている」と。
その上家事代行で他人を入れてくれるな、とか言う訳で。
炊事洗濯掃除はしなくて良いよ→自分もしないけれど、という感じで
前半部分を切り取って自分は世間の夫より優しいと思い込んでいる。
臨月で心身のゆとりが無い為か、思わず本音が出てしまった。
そんなお手伝い感覚の夫はいらんから外で働いてATMにでもなってくれ。
夫君からすれば、何とか育休(実質年休)を取得の努力をしたのに配慮のない妻だ、という認識なので何処までいっても平行線である。
何故この時期に休みが必要か、という根本を理解できていない。
ここは反対されようと何だろうと家事代行か産後ドゥーラを入れよう。
自分が犠牲になってナンボ、などという奥床しい考えは無い。
そんな訳で憂さ晴らし。
食べることが趣味のようなものなので、今週は各国の料理を食べることにした。
初日は北欧料理。
赤坂見附にあるスモーガスボードで有名なストックホルムに行きたかったのだが、数年前に閉店したらしい。
入り口にシュールストリーミングの缶が置いてあった。
六本木駅に程近い雑居ビルの2F、薄暗いムーディな雰囲気のレストランである。
ニシンの酢漬けを初め、北欧料理は結構口に合う。
(ランチコースの前菜。おかわりしたくなる。)
メインは米ナスのグラタンみたいなオバジンを選び、これまた美味。
(オバジンのチキン添え。ペロリと平らげた。)
(デザートはアップルクランブル。シナモンの効いたクッキーが良いアクセント。)
産前の運動がてら六本木まで足を伸ばした甲斐あり。
今週は他にクロアチア料理、ロシア料理、ギリシア料理などなど候補は絞りきれていないけれど、ランチで舌鼓を打つ予定。
何故ヨーロッパばかりなのか。
それは辛いものが苦手でアフリカやアジア、南米などを避けた結果である。
ハーブ以外のスパイスも妊婦になってからはキツい。
それにしても定期がないと都内移動でも電車賃が結構掛かるな、と改めて思った。
東京メトロ内なら兎も角、都営線など運営会社の異なる駅へ乗り入れると料金が跳ね上がる。
それでも。やはり美味しいものは食べたい。
ということで、足を運ぶのである。