No Negative, No Positive.

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平静のススメ

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マカヒキ敗戦の最大の理由は、根本的な馬作りの違いにあると思う。
自転車で例えるならば、ペダルを漕ぐのを止めてリラックスをしようとするのが日本の“折り合い”だが、欧州のそれは、ブレーキを握りながらペダルを漕いでいる状態で走らせているイメージ。
緩めてリラックスするというよりは、前に出しながら抑えているという馬術的な要素を下地に感じる。
弓の弦のように、張って丸めたものを直線で解き放つのが欧州馬。
この常時薄っすらアクセルを開けながら走らせている緊張は、『力を抜いて温存して最後に使う』という日本の馬にはタフ過ぎている。

欧州馬の強さは、他馬に頼らないで自己を保てる精神の教育。
マカヒキの最大の長所は落ち着きだろうが、しかし、その気性はタフさを混合してはいない。
道中のペースからくる日本的な『引っ掛かった』ということより、周囲の迫力に気負っている感じがする。
道中で、迫力負けしている。


このレベルの馬たちを日本式に終いでぶち抜こうとするならば、オルフェーヴル級で来ないとならない。
郷に入って、郷に従える馬を日本が用意できなければ、いつまでも勝機はないと思えてしまった。

我々がしきりに騒いできた斤量という点での切り口が、この凱旋門賞にはまったく無い。
勝ち馬の位置取りや道中や抜け出し方も含め、これぞ欧州競馬。
人も馬もレベルが高い。
斤量の話なんて関係のない結果。
馬と馬の距離感、馬の乗り方がタフだ。
レベルが高いと言わざるを得ない。
『日本のレベルが低い』という落胆は必要は無いが、斤量差で日本馬が負けてきたわけではないことを素直に認め、欧州に謝るべきかもしれない。

数字や形式的な言葉では語れない体感。
目に見える数字に支配されない感覚を日本も持たないと、欧州のゆとりある芯の強さに追いつかない気がする。
正直、マカヒキ敗戦で突きつけられた現実は、間違いなく今まで以上に大きいと思う。


ディープインパクト産駒では、欧州のスタイルに対応できる馬は無理ではないか?
そういう観点も現実味を帯びる印象が強く残った。
史上最高の“水準”であったダービーだとは思うが、史上最高のダービー馬ではまったくない。
今年のダービーが史上最高だと盛り上がってもなお・・・
マカヒキは、3歳時の遠征でなければ、凱旋門賞制覇はノーチャンスだ。