国家の罠 | フリーランスな土木作業員のブログ

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佐藤 優 氏の本。

鈴木宗男衆議院議員の実刑が確定した。

その捜査の巻き添えをこの外交官は受けてしまった。最近、ホリエモンやリクルートの江副さんの本を読んで検察の取り調べの実態を想像出来るので、この人の凄さが本書を読んで分かった。まさに「義」に生きると言うのはこの人の事だろう。

政治や経済には法的にグレーな部分が多い。ある人には正義でも立場が違えば悪になる。時代背景や世論でもそれは変わってくる。本来、司法の場では法の下公平に裁かれなければならないはずが実際はそのようにはなっていない事がここに書かれている。

検察の検挙に対して有罪率が99.8%。数字だけ見れば素晴らしいと思えるが冷静に考えると違和感を覚える。検察はエリート集団の集まりかもしれないが、そんな成功率はあり得るのか。特に検察が扱う案件は規模が大きく、複雑なものが多いはず、もっと誤認逮捕がある事が普通じゃないだろうか。

あの過酷な状況下で果たしてどの位の人たちがまともな供述が出来るだろう。話し相手もテレビも身体の自由もない3畳の部屋で何ヶ月もいたら誰しも普通ではいられなくなる事は安易に想像出来る。そこで、作られる調書にどのくらいの信憑性があるだろか。

立場によって正義の見方が大きく違ってくる。それは何時の時代も同じだろう。しかし、どちらか片方に絶対的に権力がある場合、その正義はとても恐ろしいものになってしまう。検察と被疑者は法の下公正に争わなければならいはずが、現状はかなりの格差がある様だ。少なくともそれを是正する為には取り調べの可視化など、改善しなければならに事は多々あるのではないだろうか。

読んでいても変な汗が出てくるほど過酷な拘留状況を、この著者は仲間のため、信頼関係を築いた人のため、そして国家のためによく五百日以上も耐えられたなと思う。この本を読んでいて何度心が震えた事か。同じ男として憧れるし、尊敬してしまう。



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