本日の午後の部は道後山。
ダブルヘッダーで午前中の吾妻山・比婆山に続いての登山だ。
登山口が近いのと道後山のコースタイムが短めだったから出来たことだ。
遠征登山だと少々無理してでも予定を消化したくなるものだ。
特に遠方だと。
それでは行ってみよう!
満車に近い駐車場を出発。
道後山への登山道に踏み込む。
スタート直後は平坦でなだらかな道が続く。
登山口と山頂の標高差は200mに満たないのでそれも当然か。
300mくらい歩くと東屋がある。
景色と言えば麓のスキー場が見えるくらいだが一休みできるスペースがある。
東屋の先で道は2つに分かれている。
どちらに行っても目的の道後山に向かうが左手の道は岩桶山を経由する。
もちろん我々は岩桶山経由だ。
山頂に向けて少し斜度を増した登山道を登っていく。
すぐに灌木帯から抜け見晴らしが良くなった。
頭上が広くて気持ちがいい。
午前中に比べれば少し雲が出てきただろうか。
あっという間に岩桶山の山頂に到着。
なだらかで広い山頂一帯だが遮るものがないので眺望はすこぶる良い。
南側の眺望。
麓のスキー場が見えている。
あのポコッとした山は猫山だろうか。
西側には午前中に登った比婆山や道後山が見えている…んだと思う。
たぶん(笑
岩桶山を後にして本命の道後山へ向かう。
岩桶山も道後山もほとんど同じ高さだし似たような姿をした兄弟山だ。
しかし一等三角点があるのも三百名山に列せられているのも道後山だ。
きっと岩桶山は不本意なことだろう。
一旦鞍部に向かって下りていく。
なだらかだし高低差もそれほどでもないので気分的には楽。
道後山への登りに入る手前で道が二手に分かれている。
右手は大池を経由する道でどちらに行っても道後山へ登ることができる。
我々は帰りは右側の道を利用する予定になっている。
山腹には踏み跡は縦横に刻まれている。
自然保護の観点からすると好ましいことではないのだろうが、すれ違いが容易なのでありがたい。
特にご時世がご時世なので…ね。
空に向かって伸びていく道。
山頂はもうすぐだ。
…と思ったらまだだった。
偽ピークに騙された!
なだらかな丘の連続のような地形なので、どこがピークなのか分かりづらい。
視界が悪い時は怖い場所なのかも知れない。
すぐに道後山の山頂に着いた。
山頂は広く全方位の眺望が望める。
風もなく穏やかだ。
道後山は癒やしと眺望の山だ。
というわけで記念写真。
標識に書かれた標高は一等三角点の標高で最高地点ではないようだ。
そうは言ってもパッと見ただけでは、どこがどこやら。
標識なりGPSなりがなければピークの場所ははっきりとはわからなそうだ。
北側に大山が見えていた。
午前中に吾妻山から見たときより少し近づいた。
山頂付近の白いのは有名な崩壊斜面の色なのか、それとも残雪なのか。
下山します。
予定通り大池を通るコースをたどる。
一旦登山口とは逆方向の東へ向かう。
登山道は山腹を巻くようにして下っていく。
灌木の間から大池が見えてきた。
意外とこぢんまりとした池だな。
なんだかこう…池というより沼と言ったほうがしっくりくる感じ。
なんだか陰鬱な雰囲気の池だ。
薄く雲が広がってきて日が陰ったせいもあるかも知れないが長居したくない空気だ。
足元が泥濘んでいるのもそんな気分に拍車をかける。
こちらはあまり通る人がいないのか道が細い。
時々顔や体に灌木の枝が当たる。
しかも巻道といいつつ登り返しているじゃないか。
登山道から枝道が出ていて茂みの中に通じている。
なにか視線を感じるなぁと思っていたら樹の下に石仏が安置されているのが見えた。
これも何かの縁だと思い手を合わせに石仏に近づいた。
しかし石仏の足元には人糞が散乱していた。
ひどいことするなぁ。
さすがに近づけず遠くからお顔を拝見するだけになった。
トラバース路から抜けた。
正直、あまり印象が良くない。
道後山からは来た道を戻るのが正解かなぁ。
そのほうが爽快な天空散歩を長く楽しめる。
ちょっと迷ったが岩桶山もトラバース路で通過することにした。
今度はしっかりと巻道の役を成していた。
ここは道もしっかりしているし嫌な感じはしない。
あっさりと見覚えのある分岐点に到着した。
分岐点からは一本道を登山口まで戻るだけだ。
無事に登山口まで戻ってきた。
お疲れさまでした。
道後山はかなり標高の高い場所まで車で入れる山なので短時間かつ小さな高低差で山頂に立つことができた。
基本的にはずっと見晴らしも良く、天気さえ良ければのんびり周遊できる癒やしの山だと思う。
そんな感じなので登山者を見ているとガチの登山者より親子連れやハイキンググループみたいな人が多く、登山口近くの芝生や山頂広場でゆっくりくつろいでいる姿が多く見られた。
我々も時間があればコーヒーの一杯でも飲みたいところだったが、さすがに夕刻がせまっていたのでぐるっとひと回りするに留めたのだった。
もし近所にあれば山ご飯を楽しみに通う山になりそうだ。
おしまい