2011年9月25日。この日はこぽ夫妻と鬼ヶ城コースから岩手山に登ってきました。

実はこの日、本来なら職場の登山部で第三回山行と称して三ツ石山に登るつもりだったのですが
部員の一人が風邪を引き、さらにもう一人が足をくじくというアクシデントが発生したため
そっちの方は中止となってしまったのでした。

折良く前日24日に、こぽ夫妻が秋田駒に遠征しに来ていたので
「どうせなら泊まって行きなよ~。次の日に『軽く』どっか登ろうぜ~」などと引き留め
『軽く』鬼ヶ城コースを歩く計画に変更し、実行と相成ったというわけです。
(後にコポ夫妻は「なにが『軽く』だよ…。騙された…。」と語ったとか語っていないとか)

7時30分、網張リフト前到着。当初の予定より、この時点ですでに30分押し!
やっぱりなぁ…前の日に飲むとこうなるんだよなぁ…(笑
ただ、この日は馬返しに車を一台デポしてきているので、
少なくとも帰りのリフトの時間を気にすることなく登ることができます。
 
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リフトの山頂駅まで30分。上に行く程空気が冷たくなってきます。
それでも良く晴れた空は気持ちが良く、絶好の登山日和を思わせます。
リフト山頂駅から松川コースの分岐点までは、申し分のない天気の中歩くことができました。
 
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ところが…
 
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肝心の鬼ヶ城付近まで来たところ急激にガスが湧きだしました。
あっという間に山頂が雲に隠れ、下界の景色も見えなくなり
最後にはすぐ前方の鬼ヶ城の尾根筋も見えなくなってきました。

これにはガッカリ…。
実はヘロヘロ隊は三度目の鬼ヶ城攻略なのですが、過去二回はいずれも濃いガスで視界ゼロ。
今度こそは三度目の正直で、鬼ヶ城の景色を堪能したいぞ!と思い気合いを入れていたのです。

うーん、さっきまでは見事な好天で、天気予報も終日秋晴れとの事だったのですが…。
誰でしょうねぇ…、日頃の行いの悪い人は。

ここまで来てしまったら引き返すというワケにもいかないので、ガスガスの鬼ヶ城に突入します。
普通の山道から一転、いきなりアップダウンのあるガレ場混じりの道に突入。
こぽ夫妻が若干びびっているようですが、大丈夫! 君たちは北アルプスの尾根を歩いたじゃないか。
 
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「は~あ、またガスかぁ…。今日はもう山頂に行かないで帰っちゃおうかな~」
「鬼ヶ城さんには嫌われましたなぁ…」
などとぶつくさ言いながら歩いていると、哀れに思ったのかそれとも偶然か
核心部直前で急にガスが晴れ、視界が戻ってきました! これも日頃の(略
 
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御苗代湖が見えています。
ツートンは初めて見ると言っています。
それくらいガスに邪魔されて見ることができなかったんですね。
 
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やっぱり景色がすっきりと見えると笑顔になります。
こぽ隊も前日は秋田駒でガスにやられ、全然景色を見ることができなかったらしいので
この眺望は嬉しかったんじゃないでしょうか。
 
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お鉢が間近に見えてきました。
お鉢の縁を歩く登山者の姿も確認できます。
この角度からのお鉢、本当に久し振りに見ました。
 
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晴れたところで鬼ヶ城コースの核心部に差し掛かりました。
ここまで連続的に繋がってきた稜線が、ストンと切れ落ち、また一気に持ち上がるという
険しい地形は、岩手山のキレットと言ってもいいんじゃないかと(笑
 
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最低鞍部に降り立つと、見上げるような岩場が立ちはだかります。
ぱっと見た感じ「どこを登るのよ!?」という感じすらしますが
(実際こぽさんもそんな事言ってたっけなぁ)
実のところ三点支持を守ってゆっくり登っていけば、見た目ほどの難所ではなかったりします。
 
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ほらね。
 
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とはいえ、万が一にも落ちたら大けがするであろうことは想像に難くないので慎重に通過しましょう。
 
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鬼ヶ城最大の難所を通過すると道は穏やかな顔に戻り、休憩をとれるスペースもあります。
ほどなく御御坂コースと合流し、9合目不動平に到着します。
ガスが晴れなかったら、ここからすぐに馬返しに向けて下山しようと思っていたのですが
思いがけず晴れたので山頂を目指すことにしました。
 
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お鉢に登る急登も、もはや馴れたモノでさくっと登り…
お鉢の内側が見える地点まで来ました。
ここもなんとなく秋の気配。
もともと植生の乏しい場所ですが、さらに緑の気配が減って赤茶げて見えます。
 
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空気が澄んで気持ちの良いお鉢歩き。
さっきまで歩いてきた鬼ヶ城の稜線も綺麗に見えています。
今年5回目の岩手山ですが、鬼ヶ城がはっきり見えたのは今日が初めて。
 
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雲間から三ツ石山が姿を見せています。
本日、あちらにはけむけむさん達が登っているはず。
時間的にもちょうど山頂あたりかな?
手を振っておきましょう。お~い(^o^)ノシ

いや~、それにしても良い天気です。
一時はどうなることかと思いましたが、ガスも晴れ青い空が覗いています。
あたり一面雲海に覆われているため、地上の景色はあまり見ることができませんが
この「一面の雲海」というやつも、高い山に登らないとなかなか見ることができませんから。
 
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今日の天気は南に雲が多いので、南側は基本的に雲海しか見えませんが
北側は県境の中岳・四角岳はもとより、十和田付近の山々(十和利山とか戸来岳とか)
遠く八甲田の山々まで見渡すことができました。
八甲田のすぐ向こうはもう青森市ですからね~。
意外に遠くまで見渡せるモノです。
 
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もちろん山頂では記念写真を撮影。
こぽ夫妻は前回の岩手山初登頂の時、背景が真っ白な写真しか撮れなかったため
今度こそ晴れた山頂での記念撮影となり、心残りが晴れたと喜んでいました。
そう言われると我々も5回も登っている割には、晴天での記念撮影は初ですね…。
 
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さて、お腹もへって来たので恒例のアレをやりながら不動平に戻り…
 
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プシュっとやって下山の途に着きます。
 
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8合目の避難小屋には何度もヘリコプターがやってきて荷物を降ろして行きました。
冬支度の準備かな?
ヘリでの荷揚げを見るとアルプスを思い出しますなぁ。

帰りがけにピンバッチと手ぬぐいを購入しました。
こぽ隊は前回来た時に財布を持ってこなかったため購入できず
これも大きな心残りだったようなので、今日は二つの心残りを解消できたことになりますね。
…あまり心残りが無くなると、もう岩手には来なくなるかも…?
それは困るなぁ(笑

馬返しへの下山路は旧道を歩いてみました。
考えてみたら、下山で旧道を使うのは初めてです。
新道に比べて景色はいいですが、足下が悪い場所が多く気を遣いますね。
晴れているからいいですが、悪天時は新道がお薦めというわけがよく分かりました。

ゆるゆると下り、午後4時に下山完了!
デポしておいた車に乗り、網張へ戻り、当然その後は温泉へ。
(! そういえば、リフトのチケット買ったのに温泉の割引券くれなかったぞ!?
往復で買わないとくれないのか???)

日帰り温泉館の入り口では、なんとけむけむさん達ご一行様とばったり遭遇!
残念ながら三ツ石に向けて手を振ったのには気付かなかったとのこと(笑

今回の山行、いろいろ紆余曲折はありましたが、終わってみれば概ね好天の中での登山となり
また、ヘロヘロ隊、こぽ隊双方にとっていろいろと懸案事項をクリアすることができた意義深いものとなりました(笑

こぽ隊のお二人、またどこぞへご一緒いたしましょう!
次は紅葉観賞登山かね~。
 
おしまい
 
 

あ、そうだ。
心残りといえば、七滝コースと松川コースから登れば一シーズン全登山口制覇だったんですが…
ちょっと、もう無理かなぁ…。初冠雪しちゃったし。
来年、またがんばろー。
 
イメージ 19参加中!
岩手山:2038m = 2000円
 
ただいまの累計 46800円