超一流の人間の共通点 | The Blog of HERO "Think Globally, Act locally, as an Asian" 

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在日韓国人3世。
神戸生まれ、神戸育ち
同志社大学商学部2010年卒
白い携帯電話会社、TableForTwo Almuni
「個人の意見であり
必ずしも組織の見解と一致しているわけはありません。」

興味深い一説を見つけたので、共有します。



超一流の人間の共通点
私はさまざまな方とお会いしてお話をしますが、学者でも経営者でも
作家でも、どんなお仕事をされている方でも、超一流と言われる方たち
はみなさん謙虚でいらっしゃいます。
その道では大家
たいか
とか大御所と言われるような方たちが、自分の能力や
地位に驕
おご
ることなく、「私などは、まだまだ未熟です」とおっしゃるので
す。自分の才能や実績を誇示するようなことは、一切おっしゃいません。
その慎み深いものごしに接したときに、私は深く感銘を受けるととも
に、自分自身の小ささを自覚して、襟を正す思いになります。
『老子』の中に、「上善は水の如し」という有名な言葉があります。上善
とは、最上の生き方のことですが、それは水のようなものだというわけ
です。
私たち人間は、自分を上に見てもらいたいと焦ったり、人と接すると
きも、自分のほうを上の優位なポジションに持っていこうとすることが
あります。
一方、水は自ら低いところへと流れていくので、他と競争することが
ありません。自ら低いところへ身を置こうとするこの謙虚さと、どんな
形にも変化する柔軟さが水の特長であり、それこそが私たち人間にとっ
ても最上の生き方だと、老子は教えてくれるのです。
ふつう私たちは、何かで成功を収め、それなりの地位や実績を手に入
れると、「自分がすごいから成功したのだ」と驕ってしまいがちです。そ
して、才能や地位や実績を誇示したくなります。
しかし、このように謙虚さを失った状態では、自らの生き方を深く反
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省することがないので、人間として成長できません。
一方、超一流のレベルにまで到達する人は、謙虚さがあるからこそ、
常に自らを省みることができ、人間としてどこまでも深く大きく成長し
ていけるのです。
では、この謙虚さはどこから生じるのでしょうか? 私は、謙虚さの
源になるものは次の二つだと思っています。
一つは、“ おかげさまの精神” です。おかげさまの精神とは、「自分の
力で生きている」と考えるのではなくて、「自分は、水や空気や太陽のお
かげで、大自然のおかげで、ご縁あるたくさんの人々のおかげで生かさ
れている」と考えることから生じる、“ 慎みをともなう深い感謝” です。
これは、「何かいいことがあったから感謝する」という条件つきの感
謝ではなく、「今こうして生かされているだけでありがたい」という無条
件の、最上級の感謝です。
この精神を内に持つ人は、どんなに成功しても、それを自分の手柄
てがら

考えて自己満足するのではなく、それを自分の役割や使命と考えて感謝
します。「おかげさまで、ここまで来させていただいた。自分の役割があ
るというのは幸せなことだ。さらに自分の役割を全うして、世の中にも
っと恩返ししたい」という心境になるのです。
こうなると、競争相手を意識することもないし、仮にナンバーワンの
状態になったとしても、それに満足して止まってしまうことがありませ
ん。このような心境になった人が、どこまでも高みに上っていかれるの
は当然かもしれません。
謙虚さの源となる二つ目のものは、“ 本物の自信” です。
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私たちは、自分に自信をもてないときに、才能や地位や実績によって
自分を飾ろうとします。そのままの自分ではだめだと思うから、自分を
他人から認めてもらうための証拠を集めたくなるのです。
そしていつのまにか、その証拠( 才能や地位や実績) と自分を同一視
してしまいます。つまり、自分のアイデンティティ( 自分が自分である

あかし
) を、才能や地位や実績に置いてしまうのです。
だからこそ、自分の価値を証明するために才能や地位や実績を得るこ
とに必死になり、それらを手に入れた結果、「自分はすごい人間になった」
と錯覚するのです。この場合、「才能や地位や実績を手に入れたからこそ、
自分には価値がある」という考えになってしまうので、まだそういった
ものを手に入れていない人を見下げるようになり、謙虚とは程遠い、傲慢
ごうまん
な人間になってしまいます。
一方、本物の自信を持っている人は、「能力や地位や実績に頼らなく
ても、自分の存在はそのままで素晴らしい」と感じているので、自分を
能力や地位や実績と同一視することがありません。成功して能力や地位
や実績が手に入っても、「自分が偉くなった」と錯覚することはなく、む
しろ「たくさん与えられてありがたい」と感謝するようになるのです。
また、本物の自信があるからこそ、謙虚ではあっても決して卑屈には
ならず、つつましさの奥から輝きが感じられるような、そんな存在感を
周囲に放つのです。
ナイチンゲールが書簡の中で、「人間は賞賛を勝ち得ているときが、最
も危険なときである」と語っています。また、『菜根譚』にも、「順調に
いっている時ほど、慎みを忘れないようにしなければならない」という
意味の言葉が出てきます。
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私たちは、人生が順調なときで、まわりから高い評価を得ているとき
に、謙虚さを失ってしまいがちなのです。心しておきたいものですね。
一方、人生で大きな困難や逆境に直面したとき、私たちは謙虚になる
チャンスを与えられていると言えます。それは、順調にいっていたとき
のありがたさに感謝するチャンスであり、また、自らの生き方を深く反
省して、人間として大きく成長するチャンスなのです。
順調なときこそ謙虚になり、また、逆境に出合っても謙虚になる。そ
んな生き方を実践していった先に、私たちは超一流と言われる人間にな
るようです。



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※ この文書は、拙著 『心眼力 ~ 柔らかく燃えて生きる3 0 の智恵~( C D 付)』
( 野口嘉則 著、サンマーク出版)の中から、その一節を抜粋したもので
す。この内容を誰かに教えてあげたいと思われたら、このファイルをメ
ールに添付して転送することも、コピーして配ることも、自由にやって
いただいてO K です。 野口嘉則