歴史の教科書で耳にしたポツダムはベルリン郊外の高級住宅地と位置づけられる。ポツダム宣言がこの地で行われたのも、戦禍で警備も出来ないベルリンを避けてのことであったそうだ。

街には小さなブランデンブルグ門がある。



その周りも華やかだ。




ポツダム宣言の為の会談がもたれたツェツェリーエン城はドイツ王政の末期に建てられた宮殿である。





イギリスの建築様式で建てられており、大多数の煙突は飾りだそうだ。築100年を経過したことから改修工事が一部行われていた。私は屋根に乗っている装飾が気になった。エッシャーの絵の中の紋様を連想させる。




辺りは緑豊かで清々しい。




子供のための庭園もある。





会議を行った部屋は東西ベルリンを分けていた川を見ることができる。



ポツダムには、ヴィルヘルム2世が自分の文化的な生活の為に建てたサンスーシー宮殿もある。





サンスーシーとはフランス語で「憂なし」という意味。ヴィルヘルム2世はフランス語が好きで、宮殿内の蔵書もフランス語の書物だそうだ。




内部の写真は撮れなかったが、とても豪華で文化的な生活を好むあまり、軍を組織しながらも戦を好まなかった志が理解できる。芸術が平和を勝ち得た例でもあるだろう。

宮殿の前に広がる景色も壮観!





ここの段には、ブドウが植えられ、その間の扉の中にはイチジクが植えられている。極寒の冬には扉を閉めて保温したそうだ。




小麦粉を作る為に使われていた風車も再建されている。



この宮殿はゴルフ場18ホールが2つ以上入る広さだそうで、全貌は把握出来なかった。

私はどちらかといえばツェツェリーエン宮殿のほうが落ち着いた佇まいでリラックス出来た。ホテルとして利用されているのも頷ける。