ポジション移動を行うときに、次のポジションをイメージして移動前の音を弾いていることは必要なことである。

が、これを意識してもうまくいかない場合は、意識の持ち方を「ポジションの位置」ではなく


ポジションの動き


そのものに変えてみるとよいだろう。


移動する距離、速度、使う指の変換などをイメージする。結果の写真ではなく、過程の動画をイメージしよう。


移動の動きは太極拳のような、滑らかで曲線的で緩やかに「見える」(一定の速度感がある)ようにしていく。

移動の距離感がつかめれば、次のポジションには必然的に到着する。あとは右手をどう対応させるかで、音の表情が変わる。移動中から右手を滑り込むようにすれば、声のような効果を得ることが出来るだろう。