昨日、芸大フィルハーモニアの定期演奏会に出演した。

今回は声楽科の演奏会シリーズとのコラボ企画で、今年生誕200年となるヴェルディとワーグナーのオペラの抜粋を演奏した。

前半はワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第3幕からの抜粋。前奏曲とフィナーレを含む4部分を演奏した。

歌手陣は勝部 太氏、多田羅 迪夫氏を中心に芸大の教授の面々が並び、芸大でなくては実現しないであろうキャストが並んだ。5重唱とそこへ至るドラマが美しい響きで綴られた。

後半はヴェルディの「ファルスタッフ」の第2幕を全て演奏した。

こちらも歌手陣は錚々たるメンバー。福島 明也氏、青山 貴氏の圧倒的な歌唱に押されて華やかなひとときとなった。

オーケストラもアンサンブルが難しい曲だが、高関 健氏の指揮のもと、集中した演奏となった。

ファルスタッフは私個人としては結構楽しめた。先月のマクベスで狙った音響像を今回も応用してみた。切れ味鋭い打撃音や軽快な音楽が立ち上がり、イタリアオペラらしい響きを得られたと思う。