ピタゴラス律には2種類の半音があるため、12音平均律では異名同音となっている音も異なる音高を持ちます。例えば
Ais…Aから半音階的半音高い(広い半音)
B…Aから全音階的半音高い(狭い半音)
となります。
ピタゴラス律に基づく音高を指板上の位置関係で見た概略図は以下のようになります。
平均律において異名同音となる2音は、わずかですが異なる位置にあります。
数字ポジション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ)では、1と4の指は幹音に固定されることがほとんどであり、2の指の位置を変えることで幹音の間の音程を決めることができます。
△1と2の指の間を全音階的半音に狭く設定するのは容易ですが、2と4の指の間をその幅にするのは難しいです。この場合2の指の代わりに3の指(薬指)を使うことで、音程の設定を容易にできることがあります。
文字ポジション(h・t・a)では、2の指に幹音が置かれるので、1と4の指は半音の音程を変えるために位置を変えることがあります。
文字ポジションにおいて、1の指の位置が変わるということは、ポジションに「高め」と「低め」があるということになります。
これを表記するため、ポジション記号の左側に以下のように記号を付けます。
高め⇒上半分に「∧」を
低め⇒下半分に「∨」を
小さめに付けます。
一般的には
高めのポジションでは1と2の間が狭く、2と4の間が広くなり、
低めのポジションでは2と4の間が狭く、1と2の間が広くなります。
図中の矢印の方向は、共鳴する解放弦となっています。
音階練習のときに図を参考に音の進行が美しい音程を探って、その音程感覚を身につけると「歌うための音程」があることが解るでしょう。
しかし、アンサンブルをする場合においては、ピタゴラス音律だけでは「美しいハーモニー」が生まれません!
それは、ピタゴラス音律が第3倍音までを使っていることに起因しています。
これについては次回…
Ais…Aから半音階的半音高い(広い半音)
B…Aから全音階的半音高い(狭い半音)
となります。
ピタゴラス律に基づく音高を指板上の位置関係で見た概略図は以下のようになります。
平均律において異名同音となる2音は、わずかですが異なる位置にあります。
数字ポジション(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ)では、1と4の指は幹音に固定されることがほとんどであり、2の指の位置を変えることで幹音の間の音程を決めることができます。
△1と2の指の間を全音階的半音に狭く設定するのは容易ですが、2と4の指の間をその幅にするのは難しいです。この場合2の指の代わりに3の指(薬指)を使うことで、音程の設定を容易にできることがあります。
文字ポジション(h・t・a)では、2の指に幹音が置かれるので、1と4の指は半音の音程を変えるために位置を変えることがあります。
文字ポジションにおいて、1の指の位置が変わるということは、ポジションに「高め」と「低め」があるということになります。
これを表記するため、ポジション記号の左側に以下のように記号を付けます。
高め⇒上半分に「∧」を
低め⇒下半分に「∨」を
小さめに付けます。
一般的には
高めのポジションでは1と2の間が狭く、2と4の間が広くなり、
低めのポジションでは2と4の間が狭く、1と2の間が広くなります。
図中の矢印の方向は、共鳴する解放弦となっています。
音階練習のときに図を参考に音の進行が美しい音程を探って、その音程感覚を身につけると「歌うための音程」があることが解るでしょう。
しかし、アンサンブルをする場合においては、ピタゴラス音律だけでは「美しいハーモニー」が生まれません!
それは、ピタゴラス音律が第3倍音までを使っていることに起因しています。
これについては次回…