蹇蹇匪躬 威風堂堂


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きっと大丈夫。


ふと横顔に目を向けると、随分とシワが増えていました。そういえば、少し痩せたかな。


いつも明るく元気で太陽のような母。病院に向かうタクシーの中でも、いつもと変わらず、楽しそうに話をしていました。


午前休をもらって、検査入院の手伝い。個室にすればいいものを、敢えて安い4人部屋を選ぶあたりがいかにも母らしい。そんなもん気にしなきゃいいのに。


出産以来の30年ぶりの入院とあって、少しはしゃいでいたみたいでした。そうやって、自分に何かを言い聞かせているような。俺が学生時代に1ヶ月間入院した時と同じ感覚なのかも。やっぱ母子だよね。


家族に心配をかけないように、今までろくに病状を知らせてきませんでした。ただ、そんな強がりな母も、病室から俺を見送る姿は何となく不安げに見えました。


もし母がいなくなったらと考えると、何だか泣けてきました。当たり前の健康と、当たり前の幸せ。改めて何気ない日常の大切さを痛感しました。


両親の、溢れんばかりの愛情に包まれてきた姉と自分。今まで育ててくれた分の、返しきれない程のお礼を、少しずつ返していくよ。


大丈夫。俺たちがついてるから。1人で不安をため込む必要はないよ。


きっと大丈夫。




red tape


つかの間の胸の高鳴りも虚しく、やはり物足りなさを感じる退屈な日々。


何だろう。ホットな話題を扱ってるのに、昂揚が長続きしない。


飽きっぽいんだろうか。


というより、今まで敢えて目を逸らしてきた構造的な限界みたいなものが見えちゃった気がする。




red tape




ここにいても、これ以上成長できない気がする。何となく、この場に留まっていると大事なモノを失ってしまうような…。


現状に満足したくない。刺激が欲しい。粟立つような、震え上がるような刺激が。


限界を越えたところでもがき苦しんで、昨日より今日、今日より明日と、ただただ前に進みたいんです。


新しい世界に目を向けたい。優秀で、高い志を持つ人たちと一緒に。




Forsan et haec olim meminisse iuvabit


夏休みをもらって、瀬戸内で古きよき日本を味わってきました。いつもどおり予定は一切立てず、完全に思い付きの旅。


児島で和製ジーンズをオーダーし、倉敷の美観地区をプラプラ歩き、尾道でラーメンを食い、しまなみ海道をチャリで回り、直島でアートに触れる。


まったり過ごすつもりが、猛暑のせいで死ぬかと思うくらいハードになってしまいました…。


とはいえ、古い街並みをバックに瀬戸内海を眺めながら色んなことを考えられて良かったかな。


とりあえず、来るべき時に備えて、引き続き自己研鑽に励みます。



Forsan et haec olim meminisse iuvabit

(Perhaps even these things will some day be pleasant to remember)



最近、古典(特にラテン語)の学習にハマってます。教養を深めるのにオススメです。



シンプルという贅沢


三連休を使って南紀地方を一人旅。金曜の夜中に急に思い立って、気付いたら翌朝の新幹線に乗っていました。適当に、気が向くままのぶらり旅。


南紀の海、山、川、空、風。何の飾りもいらない自然の美しさ。人の手によって創られた芸術も好きだけど、行き着く先というか、やっぱり本当に心を動かされるのは手つかずの大自然だと思うんです。「シンプルという贅沢」がそこにはありました。


今回は、何よりも人の温かさに心打たれた旅でした。連休にもかかわらず南紀の様々な名所を案内して下さった姉の知人、また、寝床と絶品の精進料理を提供して下さった禅寺の奥様に心から感謝。不思議な縁で人生を交差することになった、地元を愛する人たちとの出会い。この偶然に、そして心温まるおもてなしに、感謝、感謝です。


帰り道、大学時代からの親友に会うために名古屋で一時下車。自分勝手は承知の上で、前日の夕方に電話して無理矢理お邪魔したのですが、気心の知れた親友との再会は素晴らしいものですね。大きくなった姫と殿も、自分の子供にしたいくらい。可愛すぎです。奥さんの美味しい手料理にも感謝です。


色んな人に迷惑を掛けてしまったけれど、言葉では語り尽くせないほど素敵な週末になりました。


さーて、仕事も頑張ろっと。


母の日の親不孝


3年間の海外留学から帰ってきてからしばらく実家暮らしをしていましたが、ついに一人暮らしを始めました。


久しぶりに家族と一緒にいられて嬉しかったし、実家では自分で何もする必要がなかったから楽だったんだけど、30前の社会人がいつまでも親の脛をかじり続けるのは気が引けるので、いい物件を見つけた矢先に衝動的に家を出ました。


引っ越しを決めてからは、タクシーで深夜に帰宅するとテーブルの上にメッセージが置かれてたり、自分の好きな料理がたくさん食卓に並んだりと、母の愛を感じる日々。


家族の寂しそうな様子を見ると、やっぱり引っ越すのはやめようかとも思ったのですが、子離れ(親離れ)のためには必要なプロセスなのかと。


引っ越し当日は朝からバタバタして、昼メシは家の近くの汚いトンカツ屋。そんなとこでも、「こうやって2人で外食するのって久しぶりね」と大喜びの母。


帰り道、道を間違えて遠回りしてしまった時も、「たくさん一緒にドライブできて良かったわ」と嬉しそうに話す母。


家を出る時、別れを惜しんで大泣きした母。


後ろ髪を引かれる思いで、母の日にとんでもない親不孝をしてしまったと申し訳ない気持ちになりましたが、今後はちょくちょく実家に帰って、また違った形で親孝行していければいいのかな。



「一緒に住めなくなるのは寂しいけど、喜んで送り出さなければならないのですね。今まで一緒にいてくれてありがとう!!1ヶ月に1度でも遊びに来てね。待っていますよ♪身体にはくれぐれも気をつけて。 父、母より」



こんな、少し切ない母の日でした。


父、母、姉に、心からありがとう。

ようやく一息

ふう。ようやく一息つけました。


先月は一気に重い案件が続いたのでなかなかに大変でしたが、何となく感じていた虚無感は所与のものとして受け入れなきゃいけない代物なんだと悟りました。こういうご時世で、常に前向きな仕事ができるだけ有難く思わないといけないんですよね。


特に、後半は随分と仕掛けてみて、新規案件の実施合意なんかで上手く纏められた部分もあったんだけど、意外とメディアの関心が高くなかったのは残念でした。まあ結果は水物なんだと達観する必要もあるのかと。


まだまだ未熟な部分も多くて色々と課題も浮き彫りになったので、今回の経験は将来の大きな糧になりそうです。とにかく、後々につながる仕事ができたことは一つの成果でした。


一仕事終えた今は、比較的達成感があります。いやあ、それにしても台頭著しい国々との交渉はタフで楽しかった。ホント勉強になります。


さーて、次も頑張ろっと。

何となく虚無感


何となく虚無感を感じてます。



ひと山越えてホッと一息つきたいんだけど、何となく虚無感を感じてます。


色々苦労しつつも、上から信頼されて自由にやらせてもらって、一通り上手いこと仕事は回せてるんだけど、何となく虚無感を感じてます。


幹部に自分の意見を披露する機会も多いし、それを実際の政策に反映させられたりもするんだけど、何となく虚無感を感じてます。



結構いい経験させてもらってると思うんだけど、ふわふわしててイマイチ達成感がないんです。



何となく「成果」として形には残るんだけど、果たしてこれが日本のためになってるんだろうかと、ふと我に返ることが多いんです。



とりあえずこの何とも言えない虚無感を払拭するために、果敢に攻めていかねば。



ということで、これまでの反省点を活かして、最近は新しいことを仕掛けるようにしてます。色んな方向から深く検討して、細かく詰めまくって上げてみると、意外とすーっと自分の思い通りに動かせたりして面白いです。あっという間にトップまで上げられて自分でひょろっと説明に入れる、現体制のリーズナブルさはなかなかイイです。まあ相手国もある話なので結果的にどうなるかは未知数なんですけど。



とにもかくにも、前進あるのみ。虚無感を達成感に変えていかなきゃ。



身震いするような刺激

1週間弱、インドに出張ってきました。


インドを訪れるのは約1年半ぶり。今回はニューデリーの比較的キレイなとこしか行きませんでしたが、やっぱ途上国独特のゾクゾク感ってたまらんです。夜中に一人で歩き回って、汚ったない店で現地の人と同じものを食って、世界観の全く違うそこら辺のオッサンたちと話したりするのって楽しいです。言葉では表現しづらいのですが、途上国の溢れんばかりのエネルギーと躍動感は、端的に言うと「生きている」ことを実感させてくれるんですよね。


日本だと、身震いするような興奮を覚えることってなかなか少ないので、日々物足りなさを感じたりもしますが、たまにこういう刺激を受けると、必死にもがきながら「生きていた」あの頃の自分に戻ったような気がするんですよね。英国と日本での先進国生活に慣れてしまってしばらくこの感覚から遠ざかっていましたが、この懐かしい「ニオイ」を思い出せて何か嬉しかったな。


出張の成果もそこそこで、インド人の色んなお偉いさんとも意見交換できたし、まあまあ良かったのではないかと。とにかく、現地で御世話をしてくれた関係者の方々には心から感謝です。


さてと、課題も見えてきたことだし、ちょっと来週からは本腰入れて頑張るとするか。



思い出はいつまでも、どこまでも

これも何かの縁だろう。出向先と幼少の頃生まれ育った町が隣り合わせだなんて。当時隣に住んでたおじちゃんは、順調に出世して出向先のNo.3に。そりゃビックリするよなあ。隣の悪ガキがでっかくなって職場に挨拶に来たら。


しかしよくもまあこんな都会のど真ん中で育ったもんだと我ながら感心しつつ、久々に、幼稚園・小学校・中学校の幼少期を過ごした「地元」をプラプラ歩いてみた。


もうかれこれ20年も前だろうか。あの公園の滑り台で転んで前歯を強打したのは。ってか今でもそのせいで前歯欠けてるし。あれはマジで痛かった。


それにしても、昔と今とではこんなにものの見え方、感じ方が違うものなんだなあ。あんなに長く見えた道も、あんなに急に思えた坂道も、あんなに広く見えた公園も、今では全てが小さく見えて、それが何だか寂しくもあったりして。


記憶は色褪せていくもの。でも、みんなでよじ登った塀とか、好きだった女の子の家とか、おつかいに行ってたスーパーとかを見ると、急に心のスイッチが入って、色んな思い出が時を越えて鮮明に蘇ってくる。不思議なもんだな。自然なんか全然ないけど、多分これが俺の「原風景」なんだろう。


良くも悪くも、年取ったもんだ。みんなはどうなってるんだろ。同窓会やらなきゃ。



戦略と付加価値

オックスフォード留学時代の写真を見返してみた。




あの古く美しいアカデミックな街で


時間に捉われずに色々なことを考えていた日々が


まるで夢の中の出来事のように思える。




スピーディーな街、東京。


ここではゆっくり腰を据えて物事を考えることが難しい。


ペースを掴め。流されてはいけない。




帰国して早2ヶ月。


そろそろ自分のカラーを出してもいい頃だよね。




戦略的思考。


自分なりの付加価値をつけなきゃ。




守りに入っちゃだめなんだよな。


んにゃ。強気で攻めていかないといかん。




心に余裕を持ちつつ


先回り、先回り。