スペイン インタビュー編 その1 (102) | Across The Border (国境を超えて)

スペイン インタビュー編 その1 (102)

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ヨーロッパの中でも少し、ちがった感じがするスペイン。
スペインについて聞いてみました。
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Ann:フランスとスペインを隔てるピレネー山脈ですが、
   車で国境を越えるときは どんな感じなのですか?

   たとえば上って下るとか、トンネルがたくさんあるとか?


MASA: 僕が知っている道は、緩やかで日本的かもしれません。

      山の天気なので、比較的雲が多いのですが、
      その動きが早く変わりやすい中、
      雲と一緒に進んで行く感じのとても幻想的な道のりです。


      アルプスと比べると、勾配率も比較的なだらかな上りで、
      いわいる「ワインディングロード」といった
      イメージでもあります。

      車で走ると、とても気持ちいい道路で、僕は大好きですね!


Ann: 道路が移動手段だけではなく、それ自体が
    走っていて気持ちがいいと観光になりますね。


    スペインの高速道路の制限速度は130キロ、
     国道が90キロ、一般道が50キロということで
     かなり速いと思います。


    スペイン人の車の運転はどうでしょうか?
    イタリア人のように乱暴と言うことは
     ないのでしょうか?


MASA:イタリアンが異常なのであって、
     それ以外の国はスペインも含めて

     緊張感無く走れますね。


     日本ではマイナーですが、
     スペインには
     「SEAT」
     というオリジナルの自動車メーカーが存在します。


     すでにフォルクスワーゲンのグループとなってますが、
     欧州では たまに見かけます。


     当のスペインでは、見かけるものの
     やはり数的にはドイツ、フランス、
     イタリア系ラインナップにはかないません。


     日本車の率と同じ位でしょうかね?
     つまり、日本車も少ないということです。


Ann:外国を訪れたときに、レンタカーを借りるのは
    なかなか勇気が必要ですね。
   

    交通ルールもちがうかもしれないし・・・

    走りやすい道路だといいですね。♪


    「SEAT」という車はもちろん知りませんでしたが、
    日本車が少ないというのは意外でした。


    フランス⇔スペイン間に鉄道は通っていますか?



MASA:沿岸部は平坦なため、そこを走っています。

     地中海沿いに車を走らせるのも、おすすめです!


     地中海は天気もよく、海も綺麗でとにかく
      「気持ちがいい」です。


     でも、電車の旅も、
     コンパートメント(個室のBOX席)で
     一緒になった方々との交流など、
     車では経験出来ないものがあります。


     とにかく、風景なり人となり「対話」
     することです♪



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Ann:ドライブの旅も電車の旅も、どちらも楽しそうですね。
    地中海沿いのドライブなどは、
    想像するだけで素敵です。


    スペインの歴史と言うのは、実に面白いですね。
    宗教も興味深いし、民族もいろいろいますね。


    でも国が大きい割には、
    地方公用語がいくつかあるくらいで
    公用語はスペイン語一つなんですね。


    英語は通じますか?


MASA:やはり観光地は英語ですね。


     例えば、ドイツ人とスペイン人が、
     スイスで会話をすると仮定しましょう。。。

     その場合、会話は「英語」になります。


     これが「世界標準語」の強みですね、、、

     でも、観光地などでの話で、
     一般的に生活に関わりのない方々は、
     どの国であれ母国語しか話せないのが普通です。


Ann:世界中、どこでも英語が通じるために
    いまひとつ、アメリカでは外国語の勉強に
    力が入りませんね。。。


    スペイン語は、昔、スペインが植民地をたくさん持っていた
    なごりで けっこう使われています。


    アメリカでは 英語の次にスペイン語を使う人が多いです。
    いろいろな表記も英語とスペイン語の場合が多いです。


    でも、ヨーロッパのほかの国々では、スペイン語は
    通じないですよね?


MASA:はい。
     山脈で隔絶されていると言えます。

     フランスとは、本当に文化が違いますね。


Ann:各国にはステレオタイプがあります。

   たとえば、


   イギリス人は 紳士気取り、食生活が貧しい ジョークを理解しない
   ドイツ人は 規則を守る 勤勉
   フランス人は おしゃれ 美食家 プライドが高い
   イタリア人は 陽気


   スペインは そういうのを聞かないのですが、
   簡単に言えるような印象がありますか?


MASA:気質は、


    ・イタリア人ほど陽気ではありませんが、

     ドイツ人よりは陽気。


    ・フランス人ほど、おおらかではありませんが、
     イギリス人よりはおおらか。


    ・アメリカ人ほど、ざっくばらんではありませんが、
     オランダ人よりはざっくばらん。


Ann:なんか 雲をつかむような感じで、
    よくわかりません。(笑)


MASA:僕の知っているスペイン人の方々には、

     共通して なんというか、
     「芯の強さ」のようなものを感じましたね。


     これが良い意味のもので、
     こつこつ努力して一気に才能を開花させるタイプが
     多かったように思われます。


Ann:全体的なことを言うのは、なかなか難しいですね。
     「芯の強さ」ですか?


    ちょっと意外な気もします。


    スペインでは一日に5回食事をするということですが、
    観光客は、レストランでの食事で不便なことはないのですか?


MASA:スペインの特徴の一つが、この食ですね。


     「BAR(バル)」は小皿料理を

    自分でチョイスして、好きなだけ食べる。


    そして、そのBARをはしごする、、、

    というもので、どの店も人と活気に満ちあふれています。


    もし、行く機会があれば、
    夜はBARをはしごする事を絶対に進めます!!

    あれは楽しくて美味しい文化です♪


Ann:一つのお店でおなかをいっぱいにするのもいいですが、
   お店を何軒かまわるのは楽しそうですね。

   治安はどうでしょうか?


   観光案内には、場所によっては夜間に出歩かないほうが
   よいというところもあるようですが?


MASA:基本、問題ありません。

     ただ、酔っぱらうと気持ちが大きくなるのは

     どの国の方々も同じ、、、


     その時、
     「めんどくさいお店(ぼったくり系)」や

     「酔っぱらい専門のスリ」にだけは
     気をつけた方がいいですね。



     「危険」とは、


     『危険な「場所」へ、危険な「時間」に、
     危険であることを「知らず」のこのこと出かけて行く事。』


     です。


    この原則を十分理解していれば、
     世界中どこでも問題なく廻れます♪


     スペインは、僕にとって「危険」な国ではなく、
     とても美しい自然と、情熱的な人々、
     そしてすばらしい文化を維持した国です。


Ann:それです!
    スペインを表す言葉、
    「情熱的」が当てはまるかもしれませんね!




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