ＣＭ観て面白そうだったし、今日から俺は！！を観てハマった役の伊藤くんも出てたしで楽しみ～！！
だったんだけど…
なんと貸切！！
まだ始まって１０日程でこの状況。
月曜の夜だしなぁとは思ったけど、映画館貸切出来たのは初めてです。
とても快適だったけど、ここまでガラガラなのは不安しかないわね。
Twitterでグッズ交換検索にタイトル入れたとき、次に繫がる言葉がガラガラだったんだけど、某事件直後だったし皮肉的な物かと思っていたよ。
私は原作全く知らないんですけど、少年ジャンプ＋(プラス)の作品なんですね。
それもあってどんなものかと気になってました。
さてここからはネタバレ有りの感想となります。
結論から言うと、全く面白くなかったです。
目指していたゴールが
とんかつ屋とＤＪの２つを両立することだったはずなのに、どちらにもゴールをしない。
終わりが始まり…という落ちはよくある事。
しかしその場合はそこまでの過程が濃いじゃないですか。
沢山のバトルをしたり、修行を積んだり、練習したり…少年漫画ってそういうの多いですよね。
その過程がどうも個人的に薄い。
序盤はひたすらYouTuber。
オイリーさん(アゲ太郎がＤＪを目指すきっかけとなったベテランＤＪ)へ弟子にしてくれと頼んだ際に、ＤＪは自由に、自分の好きなようにみたいな事を言われ断られ、何も知らないで手作りのＤＪセットを作りＤＪの真似事を始め動画を上げたのでYouTuberのようになったのです。
その動画がバズり、アゲ太郎達は徐々に人気になります。
その間、オイリーさんが自分の家を家賃未払いで追い出されアゲ太郎達の動画の存在を知り、師匠になると。早い話、住み家の確保目的ですが(笑)
そしてオイリーさんの本格的な機材を使い、練習が始まるかと思いきや、オイリーさんはビデオテープを渡しそれを見て勉強しろと丸投げします。
そのビデオテープは某なんちゃらランニングみたいな…まぁ胡散臭いと言うか見たところで学べることは殆どないビデオなんですが。
この辺はギャグ漫画ですね(笑)
それでもそれを信じて毎日そのビデオテープを見て半ば独学で練習(と言ってもＤＪというより掛け声みたいな)をするんです。
そして片手間に手伝っていた実家のとんかつ屋さんの方も別人かのように一生懸命やるようになります。
そんな姿を見て、ようやくオイリーさん直々の指導が始まります。
この辺は少年誌らしいですよね。
そしてオイリーさんが声を掛けられた大きなイベントに初出場する事が決まります。
が、ここで大コケします。
ぶっつけ本番且つ初めてなので仕方ないのですが。
オイリーさんは頼まれた人や関係者から当然怒られ、ＤＪとして声が掛からなくなりました。
しかしこんな大ポカをやらかした張本人のアゲ太郎は、あろうことか毎日ぐーたら部屋で漫画読んでるんですよ。
嘘じゃん！！笑
１番動かなきゃいけない時に、リベンジを目指す訳でもなく、さっさと諦めひたすら怠けるんですよ。あくまでも私から見たアゲ太郎の姿ですが。
挫折や怠惰は分からなくもないけどさぁ…。
その後苑子ちゃん(アゲ太郎の想い人)がアゲ太郎達の溜まり場に来てＤＪの機械で音楽を流したいと言い、そこで励まされ、今度は
ＤＪの大会に出場することに。
仲間達が必死にクラブに頭を下げ決まったんですが。
この過程でトンカツとＤＪは同じだ！となってたと思うのですがどこでこれが出たか初見で少しあやふやです😅
しかしこんな大きなチャンスが訪れたにも関わらず一切練習はしない(その背景は流れない)んですよ。
えぇ…ってなったんですがそこは映画なので時間の都合によりカットされるのも分かります。
でもチラッとでも、というか走馬灯みたいな演出しても良かったかなと。
勿論それをここで流すとネタバレになるので大会が終わった後でもね。
まだまだ続きます。
大会は大盛り上がりで幕を閉じます。
とんかつ食べ歩きの会の人達へ“とんかつがある(食べれる？)”と記載されたビラを配り、その人達はクラブについて早々『とんかつを出せ！』と騒ぎ立てクラブの人達からは白い目で見られたり一悶着あるのですが、アゲ太郎の出番が来て、とんかつ×ＤＪが上手く融合された音楽を流し、そこで皆さん一体となり盛り上がるんです。
が！！
ここでちょっとおかしいなと思うことが。
ＤＪ屋敷(大人気ＤＪ)がアゲ太郎の横に来てアレンジを加えるんです。
大コケした後にチクッとくるような言葉吐いて去る屋敷くんがアゲ太郎を認め、共演する良いシーン✨…かのように思えるんだけど、屋敷くんはこの大会の審査員なんですよ。
ラストに向けて出てくるのも分からなくはないですが、このやり直しのチャンスに審査員が手を加えたら判定は…？と疑問が生まれました。
そしていよいよ結果発表の時。
なんとアゲ太郎達は結果を聞かずに帰宅してました。
正確にはとんかつ食べ歩きの会の人達を連れ、実家のとんかつ屋でとんかつ屋に戻っているのですが。
ここでまた疑問。
ＤＪになる目標はどこへ？？？
私の解釈力が甘ちゃんなのかもしれませんが、アゲ太郎にとって、この大会はとても大切だったのでは…？
こんな中途半端で終わります？💦
モヤモヤしながらエンドロール見てたら映画の続きが流れ始めました。
今まで雑用のみだったのが、初めて肉を揚げさせてもらえる事に。
勿論お店が開いてない時間ですが。
そこで初めてとんかつを揚げるのですが、とんかつは何故か一発で成功するんですよね。笑
ここでまた疑問なんですよ。
今まで肉を触らせてもらえなかったのにたった１度で完璧にこなせたの？？？
とは言え合格をもらった訳でもないのですが。
見た目は綺麗に揚がったとんかつです。
まぁ毎日親を見てる訳だし、とんかつを揚げるのと人を楽しませるのじゃ全くの別物なのも分かるのですが…全く苦労せず肉は揚げられるのか！と😂
結局とんかつ屋を継いだ訳でもＤＪになった訳でもないんですよね。
ちなみに苑子ちゃんと付き合う等の描写もないです。
丁度肉を綺麗に揚げた後、苑子ちゃんがお店のドアを開け『とんかつを食べに来た(台詞うろ覚え)』で終わるので、アゲ太郎のとんかつが一体どの程度の完成度かは分かりません。
アゲ太郎の目指すゴールが苑子ちゃんに自分の揚げたとんかつを食べてもらうことだったとしてもゴールになってないんです。
長々と書き殴りましたが、一体アゲ太郎はどこへ向かいたかったのかが私には分かりませんでした。
ＤＪはあれっきりなのか、その後とんかつ屋一択にしたのか…。
でもこのモヤモヤは続編に繋げる伏線であれば本当にいたたまれないんですけどね。