2022 年 5 月 13 日

各 位

会社名 大日本印刷株式会社

代表者 代表取締役社長 北島 義斉

(コード番号 7912 東証プライム市場)

問合せ先 IR・広報本部長 若林 尚樹

(TEL 03-6735-0124)

連結業績予想と実績値との差異および特別利益の計上に関するお知らせ

 

 2022 年 2 月 10 日に公表しました 2022 年3月期の連結業績予想と本日公表の実績値に差異が生じましたので、お知らせいたします。
また、2022 年3月期通期連結決算において、下記の通り特別利益を計上しておりますので、併せてお知らせいたします。

 

 

1.2022 年3月期通期の連結業績予想と実績値との差異
(1)連結業績予想と実績値との差異(2021 年4月1日~2022 年3月 31 日)

(2)差異の理由
企業や自治体等のDXの加速などにより、需要が堅調なエレクトロニクス分野の営業利益が
増加し、前回発表予想を上回りました。また、経常利益は、持分法による投資利益や為替差益
の増加等により、前回発表予想を上回りました。上記に加え、固定資産や投資有価証券の売却
を更に進めたこと、補修対策引当金の戻入れ、および減損損失の金額が想定を下回ったこと等
により、当期純利益が前回発表予想を上回りました。
 
2.特別利益の計上について
・補修対策引当金の戻入れ
当社は、2011 年 2 月から 2014 年 2 月までに当社が製造した壁紙製品の一部に生じた不
具合に対し、必要な補修対策を実施しています。
この不具合は、経時変化により、壁紙の表面が施工後に脆くなり、表面の柄が剥がれ落
ちやすくなるというものです。補修対策費用について、直近では、2019 年 3 月期第 4 四半
期に、その時点までに得られた補修現場での現物サンプルや使用状況に関するデータ等を
基に、新たに科学的検証・分析を実施した結果、壁紙の不具合の発生には、これまで判明
していた太陽光など紫外線の影響に加え、製品の形状や湿度など別の要因も関係している
ことが判明し、改めて今後の影響範囲を合理的に最大限の規模で見積もった結果、追加的
補修対策費用 750 億円を特別損失として計上しました。
その後、この2年間は新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの感染防止対策を
徹底して継続的に補修対策を実施し、2022 年 3 月末におきまして、想定している全ての補
修数量の7割弱に相当する工事を完了しました。
このような状況のなか、見積り計算の前提となる補修単価については、製品の施工状況、
住居の形態等のほか、補修に必要な人件費、材料費等の条件について、現在までに補修現
場で得られたデータおよび直近の社会情勢の影響を織り込み、改めて今後の補修対策に掛
かる費用を合理的に最大限の規模で見積もった結果、2022 年 3 月期第 4 四半期連結会計
期間において、補修対策引当金戻入額 146 億円を特別利益として計上することとしました。
なお、今後につきましても、新型コロナウイルス感染症の影響等は一定期間続くとの仮
定に基づき、引続き補修工事の進捗状況と補修単価等の状況を見ながら、その時点におけ
る入手可能な情報を勘案し、合理的に最大限の規模で見積もった費用を計上します。

以 上