いよいよデビューシングルのレコーディングが始まった、
シングルA面のフォトジェニックエンジェルではなく
B面の星月夜からだった。

スタジオもなぜかキャニオンレコードご用達の一口坂スタジオでなく
同じ市ヶ谷にあったんだけど、
フジテレビ系でなく日本テレビ系のバップレコードご用達のスタジオ!
バップレコードは当時大好きだった
杉山清貴&オメガトライブが在籍していたレコード会社
会えるかなーとか一瞬(今の表現で言えばワンチャン)思ったのを
覚えている。
オメガトライブの曲は林哲司さんプロヂュースだったね(僕らもブリンプになってから林哲司さんに曲書いてもらったけど)僕が好きだったデビットフォスターの
影響を受けているアーティストという感じだった。
なので僕も林さんの曲やアレンジは好きでオメガトライブが好きだったんだと思う!
車にもカセット入っていたしね(当時はカーステレオはカセットなんだよ!!)
で!星月夜なんです
この曲はオフコースに在籍していた鈴木さんが作った曲
この曲最初作ってもらったときはBメロのところが3拍子だったんだ、
だけど編曲の時に次利さんが変だっと言って
4拍子に直したんだよね、
でレコーディングの時に(別の時だったかもしれない)
次利さんが鈴木さんにそのことを伝えたときに
鈴木さんのむっとした顔は忘れられないね!
デビューする前HOTCAKEは、浅井と入佐が中心になって作ったバンドだったんで
二人の大好きな世良さん(僕も大好きだけど)の影響を
うけていたバンドだった。僕の歌い方ももちろん世良さんになっていったんだよね
でも星月夜やフォトジェニックエンジェルはその対極にある曲
まず最初の仮歌撮りで世良さんぽっく歌ったら
ディレクターからダメ出し(まあ音程も悪くて要するに下手だったんだけど)
とにかく全然うまくいかないんだ、
普通歌入れは1日で終わるんだけど
まあ時間がかかるかかる!
ディレクターやメンバーの視線が痛い痛い(まあ録れない自分が悪いんだけどね)
結局普通より大幅な時間をかけて完成した
プロとして一番最初に完成した作品だった
でも今聞くとああすればよかったとかこう歌えばよかったとか
とにかく青い感じだよね、歌詞の内容も全然理解しないで歌ってたし
ほんとあとでディレクターについてはちゃんと書くことになると思うけど
苦労かけました!
でも思い出に残るいい曲です


さてこの星月夜から始まる
夢工場のレコーディング
苦労の連続、自分の人生の中でも本当にいろいろあった時代だったね
思い出としては今はすごくいい思い出だけど
当時は本当に悩み続けた苦しい時代だったね!