前回の記事の中で少し触れた件、
腸内環境がいかに私たちの身体と心に影響しているのか、
について面白い文献を目にしたので
自分なりにまとめてご紹介します。


参考ソースはこちら
http://fitness.mercola.com/sites/fitness/archive/2014/01/17/probiotics-weight-management.aspx?e_cid=20140117Z3_DNL_art_1&utm_source=dnl&utm_medium=email&utm_content=art1&utm_campaign=20140117Z3&et_cid=DM37778&et_rid=400791220



私たちの消化管には100兆個の微生物が生息し
心身の健康に大きな影響を与えていることがわかっています。

(消化管とは口から肛門までの間に存在する消化に関わる器官で

 口腔・食道・胃・小腸・大腸を含む)



例えば有益な微生物として知られる
プロバイオティクスの役割は


・免疫反応を調節し炎症を抑える
・ビタミンを作りミネラルを吸収し解毒を促す
・喘息を抑制しアレルギーを減らす
・気分や感情を上げる
・減量を促す


興味深いのが上記の「減量を促す」点。


消化管に内在する菌がダイエット効果もあるということですね。
実際、太っている人の腸内菌と標準体重の人の腸内菌では
その種類に大きな差が見られることがわかっています。
太っている人には悪さをする悪玉微生物がたくさん。
標準体重の人にはバランスよい有益微生物が
多く生息しています。



つまりは、胃腸内の微生物の構成によって
痩せやすい身体も太りやすい身体も作れるのですね。
痩せやすい身体を作るには、
腸内をバランスのとれた良い微生物で
構成することです。



有益菌は悪玉菌の成長を抑制し、
身体を不調や病気から守る働きも担っています。
腸が身体の免疫の7,8割を占める、と言われる理由ですね。



最新の研究では、腸内菌は食欲や気分にも
大いに影響を与えていることがわかっています。
砂糖を餌とするような菌を多く持っている人は
より強く砂糖への要求を脳が出すことで
もっと砂糖が食べたい!と感じます。
また、菌によってはインスリン耐性を作り出したり
慢性的な炎症症状を作り出すものもあります。



つまり心身の健康は、
消化管の微生物の構成バランスによって決まる、
ということなのです。
そして、胃腸管内の微生物は
たった1日の食事でその構成ががらりと変わるほど、
日々の食べ物から大きな影響を受けています。



では、良い微生物を増やすために
どんな食生活が適切かというと、
これはまさに身土不二なのですね。
自分が今住んでいる土地でできる自然の物を
まるごと食べることで
バランスの取れた多様な微生物を
胃腸管に生息させることができるのです。
自然な状態の肥沃な大地に住んでいる人のほうが
より良く多様な腸内菌をもつことができるので
それだけ健康度が高くなるのですね。



あとは、食べる量、これもかなり重要です。
どんなに良いものでもお腹一杯食べていては
良い腸内菌は育ちません。
きちんと消化できない過剰な食料は
腐敗の原因となり悪い微生物を増やします。
なので腹八分
年齢や労働時間によってはもっと少なくしたほうが
良い場合もありますね。
たまに断食などすると腸にはとても良いのです。



伝統的な手法で作られた発酵食品も好ましい食品です。
味噌や醤油・漬物・テンペ・ヨーグルト(但しオーガニック)です。



ストレスレベルや精神性や生活習慣によっても
同じ物を食べていても腸内環境が変化しますから、
ストレスを溜めない
規則正しい生活
清らかで平和な心の状態
などがより良い腸内環境に貢献します。



つづく