#175 豊橋日独協会 ドイツ無声映画祭『メトロポリス』 gooでした。
映画『METROPOLIS』https://www.kinolorber.com/film/thecompletemetropolis先週の話ですが、豊橋日独協会、創立25周年記念事業の一環として、「ドイツ無声映画祭」というものがありました。無声映画にしてSF映画の金字塔と言われている『メトロポリス』を、活動弁士と無声映画音楽伴奏で鑑賞するという、なかなかに素晴らしいイベントです。(豊橋日独協会:ドイツ無声映画開催のご案内 →http://www.jdg-toyohashi.com/event/4160)前説で3人も喋ったのには、いささか閉口しましたが、ま、イベントの性格上、やむを得なかったかもしれません。ともあれ、活弁・生演奏付きで観る映画は素敵でした。実はこの映画、かなり前にNHKBSでやったのをビデオ(!)に録画してあって、何度か観たはずなのですが、どういうわけか、毎度毎度途中で眠ってしまって、観たような観てないような、自分的に、何とも中途半端な状態だったのです。もちろん、今日的な感覚で言えば、一つ一つのシーンがやけに長かったり、演技が濃すぎたりで、その辺には、やはり時代を感じたりもするわけですが、それを置いても、幾度となく出て来る群衆の描き方は、まあ素直に凄いなあと思います。金字塔たる所以ですね。「その意味」を考えることなしに、何者かに付き従い、流されるまま流れていく、「その先」を考えることなしに、何者かに先導され、たやすく破壊の暴徒と化してしまう、社会批判というか、風刺というか、予言というか、そんなものを含んでいると評されているわけです。けれど、1927年においてこれを撮った監督は素晴らしいよね、という評価は、ひょっとすると現在に生きる者の傲慢な物言いで、むしろ、人間なんて、そんなに進歩するものじゃないのね、っていう方向で捕らえるのが正解かもしれない、と、そんなことを、ふと思ったりもしました。あ、それと、「魔女だ!」となれば、寄って集って縛り上げ火あぶりにしてしまう、そういう描写が自然に出てくるところなどは、やっぱりドイツだなあ、とも思います。以下、映画の序盤で語られるマリアのセリフ、というか字幕です。Lobgesang des Einenwurde Fluch der Andern喜ぶのは1人だけ他の人は苦痛ばかりGleiche Sprache sprechend,verstanden die Menschen sich nicht...同じ言葉を話しているのに人間は分かり合えないEinen Mittler brauchen“HIRN und HAENDE”頭脳と手には仲介者が必要なのMITTLER ZWISCHEN“HIRN und HÄNDEN MUSS DAS HERZ SEIN!”頭脳と手をつなぐものは心でなくてはならないでもって、これは映画のラストに再び映し出されるのですが、ここでも結びといたしましょう。MITTLER ZWISCHEN“HIRN und HÄNDEN MUSS DAS HERZ SEIN!”頭脳と手をつなぐものは心でなくてはならないENDE.・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・映画『メトロポリス』については、こちらのリンクが詳しいです。喫茶パラダイス・アーミー:映画 メトロポリス/ METROPOLIS / 1927/ Fritz Lang/→http://www.paradisearmy.com/opt/metropolis_01.html