オールド・メディア的には、いわゆる保守票が自民党(の右派≒高市支持)から日本保守党へと流れる分には、一向に構わない。むしろ歓迎の気配さえあるようで・・・
テレビ・新聞に携わる人々の本心なのか、財務省への忖度なのか、はたまた、それらを裏で操っている(と言う人もいる)米国エスタブリッシュメントによる圧力なのか・・・
●既存枠内での割当?
先の自民党総裁選、「高市でなければ誰でもいい」という流れは、確かに存在したと思う。
例えば一時、一部メディアがコバホーク(小林鷹之)推しを演出していたことなどにも表れているし、決戦投票時における岸田さん、菅さんの動きには、今後とも党内での影響力を確保しておきたい、以上のものを感じる。
実に腹立たしい。
しかしながら、一歩引いて見たとき、「その先は言っちゃダメ」という枠内にとどまっている限りにおいて、「それなりの保守」による「そこそこ保守的主張」は、黙認、もしくはガス抜きとして許容されている、という気がしないでもない。
実際、テレビ・新聞にしても、ある程度「保守陣営」の報道をするし、『WiLL』『月間正論』『月間Hanada』といった保守系論壇誌も、その存在自体は許されている。
問題は、それでも、我が国内において全く扱われない事象がある、ということだ。
上の3誌でさえ、これまでずっと、参政党にはほとんど触れずじまいです。
●触れるか触れないか、それが問題だ。
前回記事に書いたとおり、日本記者クラブの党首討論会(10月12日)には呼んでもらえなかった参政党。
翌日、13日のNHK日曜討論には出てました。
そこでの最初の発言、テーマ「何が問われる選挙か」に対する答えが・・・
世間は政治とカネの問題ということで騒いでいるんですけれども。我々は、それは大した論点ではないと、いうふうに考えています。なぜならば、それはドメスティックな国内の問題であって、もっと世界を見てですね、日本の弱体化をどう止めていくのかと、いうことを考えていかないといけない選挙だと思っています。
移民の問題、今、外国人労働者どんどん増えてます。外国では、それ大きな社会問題になっている。日本もこれからそっちの方向へ行くのか。それと米国との関係、米国の大統領がこれから代わっていくかもしれない。そういった中で、日米関係、本当にこのままで良いのか。憲法改正の議論も中途半端なままで、自民党案がそのまますっと通ってしまうような、そんな国民投票になって良いのかどうか。
もう一度ですね、日本人一人一人が、これからの日本をどうするのかということを、一緒に考えてもらう、国民を巻き込んだ総選挙にしないとですね、議員だけが、やれ政治だカネだというふうに言っててもですね、コップの中の争いをしているように見えてですね、国民がどんどん政治から離れていくので、国民の心を政治に取り戻す、そんな選挙をやらなければいけないと思っています。
・・・「言うなあ」です。
もっとも、上の神谷代表の発言のすぐ後、NHKの司会者が(進行予定に従ったまででしょうけれども)しれっと「それではまず、政治とカネの問題から始めます」と言ったのには猛烈シラケましたが。
多くのメディアでは、とにかく「政治とカネ」を引っ張りたい御様子なのだけれども、実のところ、概ね三人に一人は「大した論点ではない」と考えているということも、忘れないでもらいたい。
投票先を決める際、自民派閥裏金事件を「考慮する」としたのは「ある程度」も含め計65.2%に上り、「考慮しない」「あまり考慮しない」は計32.2%だった。
さて、こちらは、公示翌日の新聞記事。
(中日新聞10/16-6面)
参政党、ここでも・・・
今回の衆院選の争点は何か。「政治とカネ」に国民の関心はあるだろうか。国会議員の政治資金パーティーの問題をクリアにしても国民生活の何が変わるか。何も変わらない。争点は、激動する国際情勢の中で日本がどう生き残るかだ。〜〜〜
・・・と言ってます。
「多少カネに汚かろうが、女(男)にだらしなかろうが、政治だけちゃんとやってくれればそれで良い」と考えているワタクシとしては、大いに賛同するところ。
実際、裏金(正確には収支報告書不記載)議員をやっつけたところで、多少気分は晴れるかもしれないけれど、それだけだ。
何しろ、もともとパーティー券を買った人のお金であって、裏金でも何でもないのだから。
ところで、上の「衆院選 主な政党の第一声」なる記事、違和感がありませんか?
そう、さりげなく日本保守党が載っているんです。
記憶力の良い方、あるいは、多少なりとも政治記事の作法をご存知の方ならお分かりでしょう。
日本保守党は、今のところ「政治団体」であって「諸派」カテゴリー。(国政)政党ではありません。なので、本来、ここには掲載されないはず。
実際、前回の参議院選挙では、参政党について、同様の理由でほとんど触れられなかった。
ところが、此度、日本保守党については、あちらこちらで触れられているし、どこから出てくる数字なのか「日本保守党5議席獲得。参政党は1議席」なんて情報まで流れてくる。
テキトーな数字が飛び交うのは、自民党総裁選時と同じ。一体、何の印象操作だ?
ここら辺、何か思惑があるんじゃないのか、とついつい勘ぐってしまうのが、近頃のワタクシの汚れてしまったところでありまして。
それはともかく。
●選挙公報であそぼ
こちらは、候補者を立てれば平等に扱われる選挙公報。
できるだけ、まっさらな気持ちで遊んでみようと思います(今回、全ての政党と遊ぶ余裕がないので、ワタクシ的に投票する可能性のある、こちらの2党だけ)。
◆参政党
日本をなめるな!
このスローガンに関しては、正直、好みではない。
一方「3つの決意と7つの行動」というのは、まあまあ分かりやすくて良いと思う。
ちょっとビックリしたのが、これ。
行動6 若者が未来の社会を動かす国へ。16歳からの投票権。
「ほぇ〜」でした。
けど、冷静に考えてみると、高校生のうちに、例えば親御さんと一緒に投票所へ行く、そういう経験をする、というのは、まあ良いことかもしれない。
特設サイトはこちら。
今、日本は危機的状況にあります。30年続く経済の低迷、産業の衰退。
政治家とマスコミの劣化。止まらない少子化、消えゆく地方。
食料自給率低下。進まない環境保護やエネルギー対策。
学校や会社ではいじめや自殺が絶えず、子供も大人もどんどん生きにくい社会になっています。
そして、こうした日本の弱体化を待っていたかのように、土地もインフラも企業も外国資本に買われ、大量の移民が流入。。。
もうこの現状を見過ごしてはいられません。このままでは日本が日本でなくなる! まだやれる事があるはずです。
私たちは日本の未来を諦めません。
候補者も、比較的若い人達が多いからか、熱い(青い)感じがします。
やはり、10年先20年先に期待して見守っていこうかな、くらいの感じでしょうか。
党員の皆さんが、そこまで耐えられるかどうかが肝心。耐えられてこそ、本物の「近代政党」になれる、という見方もできます。
◆日本保守党
問題山積! 日本を豊かにするには
まず消費税減税から始めよう!!
ぶっちゃけ「え? まずソコ?」です。
これは、減税日本と「合流」したから、ですかね。
皇統の危機 中国の脅威 北朝鮮拉致問題
といった項目には保守を感じないこともない。
のですが、でも、それについて、どう見るとも、どうするとも書いてないし。言わずともわかるでしょ、ってことですかね。
「LGBT法成立への怒り」は、ちょっと、いや、かなり薄れているような・・・
特設サイトはこちら。
日本を豊かに、
強く。
この一念で立ち上がりました。
候補者を見ると、名の知られた元議員や学者さんなどもいらっしゃいますが(参政党との比較で)そこそこ高齢ですね。あと「団体職員」という方が少なからずいます。
保守の受け皿として即効性は期待できるのですが、当選した人達が党所属議員として一枚岩でいられるかどうかが心配。簡単に分裂しそうだし、連立与党の誘惑に負ける人も出そう。
●最後は、好き嫌いもアリで。
ということで・・・
それでも自民党、という判断もありでしょうし、
神谷宗幣が嫌い、という人もいるでしょうし、
百田尚樹さんは、やんちゃでお調子者だからなあ、という人もいるでしょう。
我が国の現状、今日の生活に、
特に不満はない、まあ我慢できる、
というのであれば、無投票も一種の意思表示と言えなくもない。
けれど、少しでも思うところがあり、
まして、SNS等で発信したりするのであれば、
必ず投票に行かなきゃ駄目だろうと思う。
引っ掛かるところは自分で原典に当たる。
信頼する誰かの意見に従うのも悪くはない。
何なら直感的な好き嫌いで判断するのもアリだ。
参政党と日本保守党と、
(あるいは他の党と)
明日の日本のために、
自分と、自分の家族のために、
より必要となるのはどっちなのか。
左翼、財務省、グローバリスト、
および現状を良しとする人達が、より困るのはどっちなのか、
よくよく考えて投票しよう。
その、どれもしないと言うのであれば、
今後は、いっそ「知らな〜い」「分かんな〜い」で通しておくれ。
ちょうど今、新聞週間でもありまして。
今年の標語はこれ。
流されない 私は読んで 考える
なるほど、なるほど。
でもね、「(新聞を)読んで」るだけだと、新聞に書いてないことは、考える対象にすらならないわけで。
そして、今日(ホントは昔からそうなんでしょうけど)、新聞に書かれていないことの方が多いわけで。
自分で考えているつもりでも、それでもやっぱり、誰かの掌の上で転がされてるだけ、ということは有り得るからね。
これは、あくまでも個人の感想だけれども、日本保守党は「保守という役柄」「そこまではOK」の枠を出ていないような気がしてます。
いわゆる「右」には違いないけれども、結局「内向き」だなと。
つまり、保守・リベラルという軸でなら一応保守だけれども、グローバリズム・反グローバリズムで考えると、そういう発想自体がいささか薄いような。
そこら辺はね、かつての、新型コロナ(とそれへの対策)について、あるいはウクライナ戦争に関する百田さんや有本さんの発言からして、そう思います
それなりの議席数を確保したとしても、それは自民党保守派が削られた上での話で、いわゆる左翼を含めた「大勢」にとっては、痛くも痒くもない、みたいな?
もちろん、議席確保しか頭にない(その割に、何が議席確保につながるのか、ちっとも分かってない)自民党や、他の野党に投票するくらいなら、日本保守党の方が百万倍マシだとは思いますが。