「地球環境保護」を謳う人達が「生活環境破壊」を繰り返している。それは、自らの正しさを疑わないから、みたいな高級なハナシではなく、単なる迷惑行為にも係わらず報酬を得て、狼藉が生業となっているからだったりで・・・
広く一般に、どの程度「認知」されているのか分かりませんが(というか、本当は「無視」しておくのが良策かとも思いますが)、今回は、いわゆる環境団体による「活動」の数々を。
●老舗“グリーンピース”
【9月4日 AFP】ドイツ南部ミュンヘン(Munich)で4日、国際モーターショーの開幕を翌日に控え、国際環境NGOグリーンピース(Greenpeace)のメンバーが会場近くの池に古い自動車3台を沈め、自動車業界に対する抗議デモを行った。
「今縮小を、さもなければそのうち沈む」
「自動車業界は大きさも重さも過剰な車を過剰生産することに依存し続けている。このビジネスモデルで地球を沈めている」
うっかり「上手いこと言うなあ」とか思ってしまいました。
さすが、年季の入った団体です。どういったことをすれば「絵になる」か、よくご存知で。
けど、その後始末は? 沈めた車、まさか放置ですか?
それこそ環境破壊になりますけど、自分達で責任持って、ちゃんと引き上げてくれたのかどうか、残念ながら続報が入ってきません。
●新興“ラスト・ジェネレーション”
同じ「環境保護団体」として、グリーンピースの「ともだち(味方)」なのか「ライバル(敵)」なのか分かりませんが、こちら、比較的新しい団体による昨年暮れの「パフォーマンス」。
【12月21日 AFP】ドイツの環境保護団体は21日、首都ベルリン中心部のブランデンブルク門(Brandenburg Gate)の脇に飾られたクリスマスツリーの先端を切り落とし、気候変動に立ち向かうための行動を促した。
「これはクリスマスツリーの先端にすぎない」
「ドイツでは今のところ、潜在する災害の一端が表面化しているにすぎない」
「ドイツでは皆が、大型店舗で最高の贈り物を手にしようとしている中、(世界には)干ばつや洪水で農作物が台無しになり、飲み水をどこで手に入れようかと困っている人もいる」
いや、これは上手くない。とりあえず、何を置いても木を切っちゃダメでしょ。
そんなんで「(世界には)〜〜〜困っている人もいる」とか言われても、って感じです。
意識高い系の人とか、いわゆる“woke” な人達は、しばしば、こういう言い回しをするのだけれども・・・大型店舗でなんちゃらと、干ばつや洪水でかんちゃらと、無関係ではないにしても、一方を止めれば他方も無くなる、というような単純なハナシではないと思うぞ。
このラスト・ジェネレーションという団体、他にも、環境に悪そうなことを色々やらかしてまして。
【4月2日 AFP】伊ローマで1日、環境活動家がスペイン階段(Spanish Steps)のすぐ近くにある「バルカッチャの噴水(La Barcaccia)」の水を黒く染めた。抗議について団体は、「世界の終わり」のシナリオを表現したとしている。
【5月22日 AFP】伊ローマで21日、環境活動家が名所「トレビの泉(Trevi Fountain)」の水を黒く染めた。
いやいや、水を汚さないでくださいよ、です。
まだ、あります。
【9月18日 AFP】ドイツの首都ベルリンで17日、気候変動の抑制を訴える環境保護団体ラスト・ジェネレーション(Last Generation)のメンバーが抗議行動の一環でブランデンブルク門(Brandenburg Gate)の6本の柱にオレンジ色の塗料を吹き付けた。
【9月25日 AFP】ドイツ・ベルリンで24日に行われたベルリン・マラソン(2023 Berlin Marathon)のスタート直前に、環境団体「最後の世代(Letzte Generation)」の活動家がコース上にオレンジ色の塗料をまいたり、道を封鎖しようとしたりする騒ぎがあった。
団体のメンバーは警察に連れ出され、レースは予定通りの時間に始まったが、スタート後もコース上には塗料が残った。(c)AFP
その塗料は、環境負荷ゼロなんですかい? てか、もう、とにかく、見た目にもひたすら「汚い」だけ。
「環境テロ」とはよく言ったもので。
人命こそ奪わないものの、注目されれば(報道されれば)何でも良い、という精神において、テロリストと変わるところがありませんな。
彼らの得意技は「自らの手をや体の一部を地面・建物等に接着剤でくっつけ、容易に排除されないようにする」というもので・・・
【4月24日 AFP】ドイツの首都ベルリンで24日、政府の気候変動対策に抗議する環境活動家らが高速道路に座り込むなどして数十本の幹線道路を封鎖し、交通に大きな混乱を引き起こした。
抗議行動を呼び掛けたのは、環境保護団体ラスト・ジェネレーション(Last Generation)。参加者らは交通量の多い高速道路A100など市内各所の道路に座り、接着剤で手を貼り付けるなどして交通を妨げた。
いや、もう、ただただ迷惑、以外の何物でもないでしょ。
車はね、巡航速度でスムーズに走るのが一番環境負荷が少ないんですよ、って教えてやりたいですね。
●科学かな? 宗教かな?
一応、ラスト・ジェネレーションのサイトでも見ておきますか(日本語訳はDeepL翻訳による)。
"As the last generation that has the ability to stop the climate crisis, we have an obligation to act now, not only for ourselves but for all the generations to come. With your support, I know that we can emerge victorious in this battle to correct our past mistakes. After all, when we come together, we are a formidable force. Don't forget, it's our action, our planet, and our legacy on the line."
- From our Founder Aryan Ranjan
「気候危機を食い止めることのできる最後の世代として、私たちには、自分たちのためだけでなく、来るべきすべての世代のために、今行動する義務がある。皆様のご支援があれば、過去の過ちを正すためのこの戦いに勝利することができると確信しています。結局のところ、私たちが一丸となれば、私たちは強大な力を発揮するのです。忘れてはならないのは、私たちの行動、私たちの地球、そして私たちの遺産が危機に瀕しているということです」
- 創設者より アーヤン・ランジャン
「来るべきすべての世代のために」
「私たちの遺産が危機に瀕している」
・・・何か、宗教っぽい。
でも「皆様の支援があれば〜〜〜」と本音をぶつけてくるところには好感持てたりして。
ときに、このラスト・ジェネレーション、元々はドイツとオーストリアの「環境活動家同盟」らしく、ドイツ語のサイトもありました。
WER WIR SIND
Wir sind die Letzte Generation, die den Kollaps unserer Gesellschaft noch aufhalten kann. Dieser Realität ins Auge blickend, nehmen wir hohe Gebühren, Straftatvorwürfe und Freiheitsentzug unerschrocken hin.
Die Letzte Generation erhält einen Großteil der Mittel für Recruitment, Training und Weiterbildung aus dem Climate Emergency Fund. Seit April 2022 ist sie Teil eines internationalen Netzwerks ziviler Widerstandsprojekte. Es nennt sich das A22 Network.
我々は何者か
私たちは、社会の崩壊を食い止めることができる最後の世代なのだ。この現実に直面し、私たちは高額の報酬、刑事告発、自由の剥奪を恐れず受け入れる。
ラスト・ジェネレーションは、採用、訓練、教育のための資金の多くを気候緊急基金から得ている。2022年4月以降、ラスト・ジェネレーションは市民抵抗プロジェクトの国際ネットワークの一員となった。これはA22ネットワークと呼ばれている。
お、おおぅ。正直者である。
●「寄付」が頼り
せっかくなんで「気候緊急基金」「市民抵抗プロジェクトの国際ネットワーク」も覗いちゃいましょう。
We support the brave activists waking up the public to the climate emergency.
We raise funds for and make grants to the disruptive nonviolent climate movement.
私たちは、気候変動の緊急事態に目を覚まさせている勇敢な活動家を支援します。
私たちは、破壊的で非暴力的な気候変動運動のために資金を調達し、助成金を提供します。
The A22 Network is a group of connected projects engaged in a mad dash to try and save humanity
A22ネットワークは、人類を救おうと猛ダッシュするプロジェクト集団である。
「勇敢な活動家」「破壊的で非暴力的な気候変動運動」「猛ダッシュ」等々の実体を承知で寄付するのであれば、まあ、お好きに、と言うしかありませんが・・・
地球環境保護のために、とかを真に受けて、何か良いことをした気分になりたくて寄付したとしても、それが巡り巡って、美術品を汚す、泉を黒く染める、建物・道路に塗料を撒き散らす、ような環境テロリストの給料になっているわけで。
真に地球環境が危機に瀕しているかどうか、は置くとしても・・・
だから何かしたいというのであれば、寄付して誰かにやってもらう、ではなく、自分ができることをすれば良いのです。
付け加えるなら、ワタシがしてるのだからアナタもしなさい、ではなく、アナタがしてくれなくてもワタシはする、が正解ですからね。
地球環境とか公衆衛生とか、とかく他人を巻き込もうとする人が多くて困るのだけれども(だから全体主義者がそれを利用しようとするのだけれども)、皆が「目覚めない」のは、アナタの言うことに説得力がないから、なんですよ。
ドイツ語圏内において、こちらのサイトがどういった立ち位置なのかわかりませんが、少なくとも、こういう記事もある、ということで。
1300 Euro fürs Vollzeit-Kleben
Wie sich die „Letzte Generation“ neue Klima-Kleber kauft
フルタイムの糊付けに1300ユーロ
最後の世代」が新しい気候ステッカーを購入する方法
Sie kleben sich auf Straßen fest, besetzen Flughäfen oder beschmutzen Kunstobjekte: Die Protestgruppe der „Letzten Generation“ ist mittlerweile deutschlandweit bekannt. Beim Nachwuchs wirbt die Gruppe einem Bericht von „Welt am Sonntag“ zufolge gezielt mit verschiedenen Arbeitsverträgen und Gehältern.
Was mit dem Kampf gegen Lebensmittelverschwendung begann, ist für die Aktivisten der Gruppe „Letzte Generation“ mittlerweile lebensfüllend. Mit Protestaktionen auf Straßen, in Museen oder vor politischen Einrichtungen fordern sie drastische Maßnahmen gegen den Klimawandel. Jeder kann mitmachen, doch nicht jeder kann sich das leisten. Offenbar kein Problem, denn die Gruppe wirbt gezielt Nachwuchsaktivisten in „Vollzeit, Teilzeit oder auf 520-Euro-Basis“ an, wie „Welt am Sonntag“ berichtet.
Demnach sichern die Aktivisten ihrem Nachwuchs gezielt sozialversicherungspflichtige Anstellungen zu – bis zu 1300 Euro im Monat seien drin. „Wir haben zum Glück dieses Geld zur Verfügung und können Menschen bezahlen, und wir haben die Möglichkeit, die Menschen auch anzustellen“, zitiert „Welt“ einen Anwerber der Gruppe bei einer Informationsveranstaltung.
2023年 1月 2日(月曜日) 06:14
道路に張り付き、空港を占拠し、美術品を汚す: ラスト・ジェネレーション(最後の世代)」の抗議グループは、今やドイツ全土で知られるようになった。ヴェルト・アム・ゾンターク』紙の報道によると、このグループは特に新しい世代に様々な雇用契約や給料を提示している。
食品廃棄物との闘いから始まった活動は、今や「ラスト・ジェネレーション」の活動家たちにとって人生を満たすものとなっている。路上や美術館、政治機関の前での抗議行動で、彼らは気候変動に対する抜本的な対策を求めている。誰でも参加できるが、誰もが参加できるわけではない。ヴェルト・アム・ゾンターク』紙が報じたところによると、このグループは「フルタイム、パートタイム、520ユーロベース」で若い活動家を募集している。
報告書によると、活動家たちは特に、社会保険料の対象となる若者の仕事を確保している。『ヴェルト』紙は、説明会に出席した同団体の採用担当者の言葉を引用している。「幸いなことに、私たちはこの資金があり、人々に給与を支払うことができる。
Letzte Generation wirbt um Nachwuchs: „Haben zum Glück dieses Geld zur Verfügung“
Das Geld stammt laut den Recherchen von einem Berliner Verein namens „Wandelbündnis“, welcher auch die Arbeitsverträge ausstellen soll. Auf Nachfrage von „Welt am Sonntag“ heißt es, man beschäftige derzeit „30 bezahlte Kräfte“ in der Initiative „Gemeinnützige Bildungsarbeit zur Unterstützung von Letzte Generation“. Geld von den Aktivisten würden sie dafür nicht erhalten.
Vielmehr stammt die großzügige Unterstützung von Großspendern aus den USA, genauer dem sogenannten „Climate Emergency Fund“. Philantrophen wie die Ölerbin Aileen Getty spenden dort Teile ihres Vermögens. Die Letzte Generation beziehe „sehr viel Geld aus dem Fonds“, wird der Aktivisten-Anwerber in dem Bericht zitiert.
最後の世代の新兵:「幸いなことに、私たちには自由に使えるお金がある」。
調査によると、この資金はベルリンを拠点とする「Wandelbündnis」という団体から提供されている。ヴェルト・アム・ゾンターク』紙の取材に対し、「ラスト・ジェネレーションを支援する非営利の教育活動」で現在「30人の有給労働者」を雇用しているという。彼らは活動家たちから金銭を受け取っていない。
むしろ、寛大な支援はアメリカの大口寄付者、より正確にはいわゆる「気候緊急基金」からもたらされている。石油王アイリーン・ゲティのような慈善家が、財産の一部を寄付しているのだ。ラスト・ジェネレーションは「この基金から多くの資金を得ている」と、活動家候補は報告書で引用している。
Berlins Innensenatorin schockiert: „Personen, die Straftaten begehen, um ihre Ziele durchzusetzen“
Dass nun sogar Aktivisten für ihre Arbeit bezahlt werden, zeigt für die Berliner Innensenatorin Iris Spranger (SPD) den hohen Grad der Professionalisierung der Klimaschutz-Bewegung. „Es geht hier um einen umfassend organisierten Zusammenschluss von Personen, die Straftaten begehen, um ihre politischen Ziele durchzusetzen“, wird Spranger von der Zeitung zitiert. Auch von Gerichten verhängte Geldstrafen wurden bereits durch Zahlungen aus Spendengeldern übernommen.
Spranger fordert deshalb, die Klimaaktivisten härter für ihre Protestaktionen zu bestrafen, wenn sie dafür Gesetze übertreten. Im Interview mit der „Berliner Morgenpost“ sprach sie sich für ein Zwangsgeld in Höhe von 2000 Euro aus.
ベルリンの内務上院議員に衝撃:「目的を達成するために犯罪を犯す人々」
ベルリンの内務上院議員アイリス・シュプランガー(SPD)にとって、活動家でさえも報酬を得ているという事実は、気候保護運動の高度な専門化を示している。「私たちは、政治的目標を押し通すために犯罪を犯す、包括的に組織化された団体を扱っているのです」と、シュプランガーは同紙のコメントを引用している。裁判所が科した罰金でさえ、すでに寄付金で賄われている。
そのためシュプランガーは、気候変動活動家が法律を破って抗議行動を行った場合、より厳しく罰せられるよう要求している。ベルリン・モルゲンポスト』紙のインタビューで、彼女は2000ユーロの罰金を提唱した。
再度言います。どんなに「良いこと」風の呼びかけをする団体でも、安易に寄付しちゃダメですよ。
例えばユニセフ(国連児童基金)とか、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とか、WFP(国連世界食糧計画)とか、あと、UN Women(国連女性機関)とか。
いわゆる“中抜き”も、決して少ない額じゃないですしね。