2番じゃダメなんです!

 

ということで、まずは目出度いニュースに違いありませんね。

 

 理化学研究所は28日、理研や富士通などが開発、運用するスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)が、スパコンの計算速度を競う「TOP500」など四つの世界ランキングで、昨年6月、11月に続き3期連続の1位を獲得したと発表した。

 

 1秒当たりの計算速度は、前回と同じ約44.2京(京は1兆の1万倍)回。2位のスパコン「サミット」(米国)の約3倍だった。
 

 TOP500のほか、産業利用や人工知能(AI)、ビッグデータ解析など用途別の計算速度ランキング3種でも3期連続の世界一となった。
 

 富岳はスパコン「京(けい)」の後継機。今年3月の本格稼働開始前から、新型コロナウイルス治療薬の探索や飛沫(ひまつ)のシミュレーションなどを実施し、成果を挙げている。

 

 

 

 

しかしながら・・・

 

“馬鹿と鋏は使いよう”

 

・・・とは、よく言ったものでございまして。

 

世界一のスーパーコンピューター富岳の使いようが、「何時でも何処でもマスク」「マスクは無敵」という「設定」を世に蔓延らせる要因のひとつになってます。

 

 

上のニュースの前には、こんなのがありました。

 

 理化学研究所などは24日までに、スーパーコンピューター「富岳」(神戸市)で新型コロナウイルスの感染リスクなどを分析した結果、インド由来の変異株では、会話で感染する可能性が高まるまでの時間が従来株の半分以下になると推定されたと発表した。

 

 理研チームリーダーの坪倉誠・神戸大教授は「変異株は距離だけでなく、時間にも注意が必要」と呼び掛けた。
 

 研究チームは、感染者がマスクを付けずに話した場合に飛沫(ひまつ)が飛び散る様子をシミュレーション。2メートル離れて立つ人が飛沫に含まれるウイルスを吸い込む量を推定し、従来株とインド株で感染するリスクを計算した。

 

 

 

記事の元ネタはこちら。

 

 

 

研究発表(記者勉強会)自体としてはそれなりに面白いので、興味のある方はご覧になったら良いと思います。

 

ただ、5:21〜くらいなんですが、こんなスライドがありまして。

 

 

いかにも科学的に見える、もっともらしい式が提示されてます。

 

 

しかしながら、大前提として、さりげなく、しかし超重要なことを言ってます(以下、文字起こし)。
 

 

えっと、実際にですね、えっと、どれくらいのウイルスを吸うとですね、感染するかっていうのは個体差が、あの、個人差が非常にありますし、えっと、そういったところで言えばですね、えーと、感染確率というものは非常に曖昧なものになってしまうんですけども。

 

ここでは、まあ、ひとつの指標というかたちでですね、えーと、捉えていただければ良いかなと思ってます。

 

ちなみに、今回の我々のシュミレーションでは、感染に至るウイルスの数というのはですね、過去のクラスターイベント、これはえっと、中国の観光バスツアーの話2つと、あの、韓国のエアロビ、韓国のコールセンター、あと米国の聖歌隊、こういったところで、えっと、感染、えっと、クラスターが発生した時の状況を想定して出てきた、えっとー、あ、この、値ですね。

 

とは言ってもですね、300~2000というカタチで随分バラつくんですね。

 

で、今回は、まあ、この値を使ってですね、感染リスクっていうのを評価したいと思います。

 

さて、この式を使えばですね、例えば変異株の影響であるとかですね、ワクチンの効果というものについてもですね、ある程度の指標を得ることができます。

 

今日はそういったカタチでですね、変異株の効果とかワクチンの効果とかについても、少しお話ししたいと思います。

 

えっと、こ、今日お示しするのはですね、えーと、感染リスク、確率っていうのは、まあ、パロメーターの設定で大きく変わりますので、これは、あくまで参考値というふうに見て貰えば良いかなと思います。

 

 

だ、そうでして。

 

つまり、こういうことですね。

 

 

 

ここで終わっとけば、まあ、罪はないんですが、それでは研究発表にも勉強会にもならないわけで。

 

とは言うものの、実は、こういう物言いこそが、諸悪の根源でございまして。

 

 

ただし、例えば、何もしていない状態と、それからパーティションをした状態とか、そういった相対比較ですね、こういったものには使えますので、えっと、そういったカタチで見ていただければ良いかなと思います。

 

 

そう、「可能性」とか「確率」とか言っても、あくまでも相対比較という話、それがこの研究発表(記者勉強会)の大前提なんです。

 

 

 

「恐怖画像」の独り歩き

 

この1年半、ホニャララをする(しない)ことで感染する「可能性が高まる」とか「確率が◯◯%上がる」「リスクが△△倍」とか、いろんな言説がありました。

 

 

今も飛び交ってます。

 

その全てが嘘でデタラメとは言いません。「そりゃ、そうでしょうよ」的言わずもがななこともあれば、それなりに科学的なものもあるでしょう。

 

 

でもね、ひとつひとつは分からないでもない話であっても、積み上げていくととんでもないことになる、ということが世の中にはありまして。

 

 

要は、新型コロナウイルスなるもの・・・

 

もとともとの感染確率自体、そんなに高いものなのか? 

 

・・・ということです。

 

あるいは、新型コロナウイルス感染症なるもの・・・

 

そこまでしゃかりきなって感染確率を下げなきゃならないほど危険なものなのか? 

 

・・・という話なのです。

 

 

何処かの誰かが少しでも(ほんのわずかばかりリスクを減らすかもしれない、という意味で)「感染予防効果あり」とされることを取り入れると、またたくまに「みんな」がそれを真似する。

 

そういった「対策してます競争」「予防させてます合戦」が続いての、今のこの、文字通り“息苦しい”毎日です。

 

 

富岳の、というか、ソレを使う人の、というか、その研究発表を報道する人の「罪」といえば、何と言っても、この「恐怖画像」をばら撒いたことでしょうか。

 

 

 

 

 

でもね、これ、あくまでも「咳をしたケース」って話で。

 

比較するなら、マスクの有り無しやマスクの種類だけでなく、いわゆる咳エチケット(ハンカチ等で、あるいは袖で押さえる)との比較もしてくださいよ、です。

 

 

ついでに言うと、この赤く染まった(飛沫が留まっている)マスク・・・

 

ソレを通して呼吸し本来体外に排出するはずのウイルスを再度吸い込む、そのことで重症化する危険性とか、

 

ソレを触りウイルスまみれになった手であちこち触る、そのことで接触感染源になるとか、

 

・・・そういったことは全く検討されいませんよね? 

 

コロナウイルスはとにかく危険、何があっても感染したらダメ、という前提に立てば、そこら辺はどうなの? という気がしないでもないです。

 

 

なわけで、こちらも、興味のある方は、全編ご覧になると良いと思います。

 

 

 

 

この課題シリーズ、興味のある方はこちらを。

 


 

ともあれ、たとえわずかでも感染する可能性を減らしたい、少しでも感染確率を下げたい、そういう気持ち自体は、まあ、否定はしません。

 

が、これはもう、例えばワクチン接種と同じく、リスクとベネフィットを鑑みて、という他ない話でして。

 

それはもう、無症状感染者がウイルスをどの程度放出しているものなのか、その「絶対値」が示されない限り、科学的に検討するのは不可能なんでありまして。

 
 

基本に帰ろう

 
本来、病気・疾患は、カクカク・シカジカの症状があって、それから検査し診断をくだして、対処・治療を始めるものです。
 
ただ、技術が進歩したこともあり、無症状ながらも、何らかの検査で「陽性」反応があり、超早期発見、早期治療につながる種類の病気・疾患もあります。
 
 
このことがまた、話をややこしくさせているのですね。
 
「新型コロナウイルス感染症」と「PCR検査」と「隔離政策(近頃では人流抑制)」がそれに当たるかのような誤解がまかりとおっています。
 
 
相手が「感染症」であるがゆえに、個人の勝手な判断・行動は慎むべきだというのは、そりゃ、そうなんでしょう。
 
しかしながら、真に、広く、一般的に守らなければならない、でなければ「社会」が維持できない、という、その最低ラインは那辺にあるのか、そこのところを、今一度冷静に考えてみるのも良いんじゃないでしょうか。
 
 
ということで、ここはひとつ、厚生労働省のQ&Aでも見てみましょうか。
 

問3 濃厚接触者とはどのような人でしょうか。濃厚接触者となった場合は、どんなことに注意すればよいでしょう。

 濃厚接触者は、新型コロナウイルスに感染していることが確認された方と近距離で接触、或いは長時間接触し、を指します。
 

 濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は上述のとおり、1.距離の近さと2.時間の長さです。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。

 

 

 

濃厚接触者≒「感染の可能性が相対的に高くなっている方」です。つまり、濃厚接触者でなければ「感染の可能性が相対的に低い方」になるわけで。

 

感染の可能性を決めるのは、距離と時間。

 

近距離(1m程度以内)、長時間(15分以上)が目安となるわけですね。

 

 

したら、マスクはどうでしょう。

 

問1 マスクはどのような効果があるのでしょうか。

 マスクの素材や、人と人の距離感等によって、マスクの効果には違いが生まれます。 (※)ここでは御自身の目線で説明するため、便宜上、「飛沫を出す側:自分」「飛沫を吸い込む側:相手」と記載します。
 

 まず、マスクの素材ですが、一般的なマスクでは、不織布マスクが最も高い効果を持ちます。次に布マスク、その次にウレタンマスクの順に効果があります。もちろん、人の顔の形は千差万別ですので、同じ素材のマスクの間でも、自分の顔にぴったりとフィットしているマスクを選ぶことが重要です。また、マスクのフィルターの性能や布の厚さなどによっても差が出ます。
 

 次に、マスクは、相手のウイルス吸入量を減少させる効果より、自分からのウイルス拡散を防ぐ効果がより高くなります。仮に50センチの近距離に近づかざるを得なかった場合でも、相手だけがマスクを着用(布マスクで17%減、不織布マスクで47%減)するより、自分だけがマスクを着用(布マスク又は不織布マスクで7割以上減)する方が、より効果が高く、自分と相手の双方がマスクを着用することで、ウイルスの吸い込みを7割以上(双方が布マスクで7割減、不織布マスクで75%減)抑える研究結果があります。
 

 特に、室内で会話を行う場合は、マスクを正しく着用する必要があります。また、屋外ならばマスクは不要ということではありません。感染防止に必要な「最低1メートル」の間隔を確保できない場合もありますので、やはりマスクは重要です。自分から相手への感染拡大を防ぐために、話す時はいつでもマスクを着用しましょう。

 

 

 

ここにあるマスクの効果自体、全否定はしません。

 

だとしても、その効果が大きいのは、50センチの近距離に近づかざるを得ない時とか、屋外での最低1メートルを確保できない時とか、の話で。それって、一体、どういう時? ですわ。

 

そこからの結論が「自分から相手への感染拡大を防ぐために、話す時はいつでもマスクを着用しましょう」って、相当に飛躍があると思うんですけど。

 

じゃあ、マスクしなかったら、どれくらいの確率で感染するのかって、やっぱりそこは言ってくれないし。

 

 

一体全体、マスク無しで無人レジ操作してる人の横を通るのと、マスクしてるけどずっと同じ部屋にいて時々喋るのと、どっちが感染リスク高いんですか?

 

(我ながら根に持ってるなあ)

 

あるいは、戸外、マスク無しで「こんにちは」「さようなら」って挨拶するのと、マスク着用ながら満員電車で隣に立っているのと、どっちが感染する可能性が高いんでしょう?

 

もしくは、そもそも人が近づいたら危険なフォークリフト操作中のノーマスクと、マスクしてはいるけど、一日同じ事務所内にいるのと、どっちがより咎められるべき所業でしょうか?

 

(これまた個人的な・・・)

 

 

このQ&Aには、動画案内もありまして。

 

それがこちら。上のシュミレーション(理化学研究所)と例のマネキン実験(東京大学医科学研究所)を基にしてます。

 

 

 

「話す時はマスクを着用」から始まって、どういうわけか「いつでもマスク」で終わるという・・・

 

ここにおいても、無症状感染者がウイルスをどの程度放出しているものなのか、その「絶対値」が示されない限り「はい、そうですか」と納得するのはちょいと難しい話なんでありますが。


 

の、ようにして、

 

最初は「咳をすると」だったのが「話をする時」になって「いつでも」になる、何やら昔話か童話のような展開。

 

そうして出来上がった「マスクは無敵」という設定。

 

 

いやいや、そもそも、無症状者が感染源になるという、発症前からウイルスを放出しているという、その証拠を示してくださいよ、なんて野暮は言いっこなしですよ。

 

「物語」には「そこは触れないお約束」っていうのがありますからね。

 

 

新型コロナウイルス感染症については、その他にも様々なオモシロ「物語」や「設定」があるのだけれども、興味のある方は、改めてこちらで、その全体像を。

 

 

 

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ワタクシが素朴に考えるところでは・・・

 

 

無症状なんですから当然排出するウイルス量は少ない。

 

それを他者が吸い込めば曝露したことにはなります(PCR陽性)。でも曝露量が少ないから感染に至ることは稀。

 

仮に感染したとしても、もともと曝露量が少ないだけに発症することはなく無症状感染者となる(PCR陽性)。

 

以下、繰り返し。

 

 

・・・と、そういうのが、季節性インフルエンザやウイルス性の風邪が無くならない理由でして。

 

 

無症状感染は当たり前。

 

新型コロナのそれも、何をどうあがいたって無くなりません。

 

検査を止めればなくなります。

 

 

いや、そうではなく、無症状感染者から無症状感染者が、そこからまた無症状感染者が、というそうした中で、皆が免疫(抗体とは限らない)を強化していくわけで。

 

その中で、ときどき発症する人がいて、たまに重症化する人がいて、まれに亡くなる人がいる、のです。医療政策として、そこをケアするのは重要です。

 

 

なのに、そこを変に抑え込もうとしてマスク着用だのロックダウンだの要らんことをするから、人々が日々免疫強化(抗体とは限らない)する機会を失って、結果、いつまで経っても「収束」も「終息」もしないって話だと思います。

 

 

ま、それで商売してる人はそれで良いかもしれないけれど。

 

 

いや、もう何度も言ってますが・・・

 

とにかく、ワタクシを巻き込まないで。

 

・・・それに尽きます。

 

🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 

 

改めまして・・・

 

 

「マスクの着用を含む咳エチケット」つまり、マスク着用は咳エチケットしてその手段の1つ。必要不可欠でも「無敵」でもありません。

 

 

 

 

全国のマスク警察諸君、マスクの有無けでなく、しばらくの間観察し、マスクを手で触った瞬間「他の人を感染させないために、そのウイルスだらけになった手を洗いなさい」と警告しましょう。

 

 

それが徹底できないのであれば、下手にマスクなど着けないほうがマシ、という可能性だってありますよ。