参議院議員愛知選挙区、以下のごとく、ポスターを貼りきれない(泡沫?)候補も含め、4枠に12人が立候補しております。
※愛知県選挙管理委員会:候補者の氏名及び党派別
→https://aichi-senkyo2019.jp/images/candidate_01.pdf
そのこと自体、選挙戦を盛り上げているのか、あるいは下げているのか微妙なんですが、ともあれ「ポスター&公報であそぼ」の、その③、です。
⚫酒井やすゆき(自由民主党)
これは・・・冒険しましたね。掲示板全体の中でそれなりに目立つと言えなくもないんですが、御本人の人物としての器みたいなものまで小さく見えちゃうのが難点でしょうか。
未来を起点に今を考える。Back casting
自民党のくせに(?)、キャッチコピーとしては、まあ、良いと思います。
1 災害から命と生活を守る強い国をつくります。
2 お子さんからお年寄りまで。
みんなが安心できる社会保障制度へ。
3 AIなどの先端技術を使って「働き方改革」。
これからも経済成長する社会をつくります。
4 あなたが主役の「地方創生」を推進します。
5 世界の中心となり、動かす外交を加速させます。
6 「AICHIメガリング構想」を進めます。
の、6項目掲げてますが・・・いずれもよく聞く話で、正直なところ「憲法改正も、ちゃんと言えよ〜」です。ソレ以外は、ぶっちゃけ誰でも、どの党でも言ってるし。
あ、でも、
6「AICHIメガリンク構想」を進めます。
世界が求めるイノベーションとものづくりがある愛知。知多半島と渥美半島を橋で結び、愛知県域のヒト・モノ・カネの流れを円滑にすることで、世界に発信できる活気ある愛知をつくります。
は、オリジナルかな?
とは言え、知多半島と渥美半島っていうのは、ちとローカル過ぎるんじゃないかと。
せっかく「夢」を語るのなら、やっぱり紀伊半島、四国、九州南部へと可能性の拡がる「第二国土軸」の呼び水として、伊勢湾口道路(渥美半島と志摩半島を橋で結ぶ構想)の方が、(県選出とはいえ)国会議員が訴えるものとして上策だと思います。
※酒井やすゆき→http://www.sakai-yasuyuki.com/
⚫田島まいこ(立憲民主党)
何時でも何処でも「斜に構える」立憲民主党。
誰ひとり置きざりにしない社会へ。
は、「ふふん」と鼻で笑っておいて。
元国連職員
は、「だから、どうした!」です。
🍀すべての子どもが幸せに成長出来る社会
🍀女性の活躍を全力で応援
🍀人生百年時代の安心システムづくり
🍀災害に強い町づくり
🍀愛知を世界で愛される地域に
の、5項目。これまた、いずれもよく聞く話。でもって「立憲主義」とは、ほぼ関係ありませんな。
ただ、
🍀女性の活躍を全力で応援
・働く時間、場所を柔軟に選べる働き方を推進します。
・子育てを終えた女性の職場復帰を支援します。
については買います。
率直に言って「働きながら子育て」なんて、どだい無茶な話でして。「育児を終えてから始めても大丈夫」な世の中になればこそ、晩婚・少子化傾向を反転させることも可能でしょうから。
そんなわけで、安易に「女性目線」とか「母親目線」とか言ってないところも買いなんですが・・・
ひとつお願い。
「グダグダ言ってないで、真面目に憲法論議してほしい」と考えているワタクシのことも置きざりにしないでね。
※田島まいこ→https://www.maiko-tajima.com/
⚫牛田ひろゆき(安楽死制度を考える会)
ポスターありません💧
ひとつの選択肢「安楽死制度に反対ですか」
とか、単純に問われましてもねえ・・・
・自分の最後は自分で決めたい
・制度を使いたくない人は使わなければよい
・耐え難い痛みや辛い思いをしてまで延命したくない
・家族などに世話や迷惑をかけたくない
・人生の選択肢の一つとして「お守り」のように安心
それはまあ、確かにそうで、いちいちごもっとも。なんですが・・・
こういう「命題」を直接選挙で問うというのは、どうなんでしょう。死に方=生き方に係る話ですし、もっと言えば、命は、必ずしも「自分だけのモノ」「自分だけで決めて良いモノ」ではないですからね。
※(牛田ひろゆきさん「候補者の氏名及び党派別の一覧」にはリンク無かったので)安楽死制度を考える会→http://honshitsu.org/
どさくさ紛れに、こちら「安楽死・尊厳死」について、昔ワタクシが書いたもの。→#174 『君がくれたグッドライフ』・・・一般論じゃ語れない「イキカタ」
⚫末永友香梨(NHKから国民を守る党)
ポスターありません💧
来年からインターネットでもNHKが視聴できるように国会で決定しました。
!!
このままでは「テレビがない」「NHKをみていない」でも 支払いの義務が発生します!!!!
NHKから国民を守る党はNHKスクランブル放送の実現に向け国の中心から変えて行くため全国から立候補しています。
NHKから国民を守る党 NHKをぶっ壊す!
いや〜、NHK、というかテレビ自体、あまり視ないワタクシとしては、実際、素敵!って思うんですけれども。この感覚を一体どれくらいの有権者が共有しているのかと、そこら辺を考えると、ちょっとねえ、ではあります。
※末永友香梨(というか、NHKから国民を守る党)→http://www.nhkkara.jp/index.html
◆12人分のまとめ
ふぅ〜〜〜。12人、終わりました。
さて、ど〜れ〜に〜、じゃなくて、誰にしたもんでしょうか。
ワタクシ思うに、年金を含めてですね、日々の暮らしであれ、安心・安全であれ、結局のところ国家がしっかりしていればこそ、でして。
現行憲法は、その外交・防衛政策を構築していくうえで足枷になっているだけなんだけれども(としか思えないんだけれども)、県選出議員の公約として、ソコの議論を期待するのは、やっぱり無理というものなんでしょうか。少々悲しくなってます。
◆比例代表について
ところで比例代表。
ちょとした縁(→#105 「リアルあかりちゃん」登場!?)もあることだし「ヒゲの隊長」こと佐藤まさひささん(「まさひさ」をしっかり書かないと、票を野党の佐藤さんとかと勘案されちゃうそうです。気を付けましょう)かなあ〜と考えているのだけれど、
今回は、地元豊橋出身の元F1レーサー山本左近さんも立候補してたりして、ちょっと悩ましいところです。
◆憲法論議について
それにしても、憲法論議の盛り上がらないことと言ったら・・・
それをね、一部政治家の方々は「国民が望んでいないから」という方向で言い訳してるわけですが、勘弁してもらいたいと思います。
貴方達は「政治家」ですよね?
たとえ国民が望んでも不可は不可であろうし、国民が望まなくても必要ならばそれを訴えていくのが政治家でしょう。
国民の声とかを聞いて「ハイハイ、やらせていただきます」、国民の声がないから「んー、望まれていないからねー」って、それじゃ単なる「御用聞き」ですよ。
貴方達が真面目に議論をすれば、国民だってちゃんと関心持ちます。要は、関心持たれたら困る人達が「関心ないから」って議論から逃げてるだけでしょ。国民と向き合っているフリをして、その実バカにしてます。もう、たいがいにしてほしい。
例えば「家計第一」とかって言うんなら、そのために、日本向けの石油運んでるタンカーを自前で(!)守るのは当然でしょ。それこそ正に「国の仕事」であって、その仕事が憲法上できないというのなら、そりゃ憲法の方が間違ってるんです。
おっと、うっかり熱くなってしまいました。
◆選挙区1人区について
まあ「そう熱くならないで」という方は、とりあえず下記、一人区、野党統一候補に関する4野党1会派と市民連合とやらの「政策協定」でも読んでやってちょうだい。
ほんのちょっぴり、分からなくもない項目もありますが、トータルで、まあ、参っちゃいますね。ここに署名している方々は、コレをそのまま「受け止め」ているわけだから、端から議論の余地なんてありませんがな。
それでいて「議論します」「逃げてません」とか仰るんですから、いやもう、全くもって不真面目な方々です。万が一にも、実際に政治を担うことなんて無いと知っているからこそ、ここまで無責任になれるんでしょうね。です。
1 安倍政権が進めようとしている憲法「改定」とりわけ第9条「改定」に反対し、改 憲発議そのものをさせないために全力を尽くすこと。
2 安保法制、共謀罪法など安倍政権が成立させた立憲主義に反する諸法律を廃止すること。
3 膨張する防衛予算、防衛装備について憲法9条の理念に照らして精査し、国民生活の安全という観点から他の政策の財源に振り向けること。
4 沖縄県名護市辺野古における新基地建設を直ちに中止し、環境の回復を行うこと。さらに、普天間基地の早期返還を実現し、撤去を進めること。日米地位協定を改定し、沖縄 県民の人権を守ること。また、国の補助金を使った沖縄県下の自治体に対する操作、分断を止めること。
5 東アジアにおける平和の創出と非核化の推進のために努力し、日朝平壌宣言に基づき北朝鮮との国交正常化、拉致問題解決、核・ミサイル開発阻止向けた対話を再開すること。
6 福島第一原発事故の検証や、実効性のある避難計画の策定、地元合意などのないままの原発再稼働を認めず、再生可能エネルギーを中心とした新しいエネルギー政策の確立と地域社会再生により、原発ゼロ実現を目指すこと。
7 毎月勤労統計調査の虚偽など、行政における情報の操作、捏造の全体像を究明するとともに、高度プロフェッショナル制度など虚偽のデータに基づいて作られた法律を廃止すること。
8 2019 年 10 月に予定されている消費税率引き上げを中止し、所得、資産、法人の各分野における総合的な税制の公平化を図ること。
9 この国のすべての子ども、若者が、健やかに育ち、学び、働くことを可能とするための保育、教育、雇用に関する予算を飛躍的に拡充すること。
10 地域間の大きな格差を是正しつつ最低賃金「1500 円」を目指し、8 時間働けば暮らせ る働くルールを実現し、生活を底上げする経済、社会保障政策を確立し、貧困・格差を解消すること。また、これから家族を形成しようとする若い人々が安心して生活できるように公営住宅を拡充すること。
11 LGBTsに対する差別解消施策、女性に対する雇用差別や賃金格差を撤廃し、選択的夫婦別姓や議員間男女同数化(パリテ)を実現すること。
12 森友学園・加計学園及び南スーダン日報隠蔽の疑惑を徹底究明し、透明性が高く公平な行政を確立すること。幹部公務員の人事に対する内閣の関与の仕方を点検し、内閣人事局の在り方を再検討すること。
13 国民の知る権利を確保するという観点から、報道の自由を徹底するため、放送事業者の監督を総務省から切り離し、独立行政委員会で行う新たな放送法制を構築すること。
※市民連合:5/29(水)4野党1会派と市民連合による政策協定調印式のご報告
→https://shiminrengo.com/archives/2474
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