47歳、会社員。事務職という仕事柄、一日の大半をデスクの前で過ごしている。

数年前の健康診断でHbA1cが8.0%を超えたとき、目の前が暗くなるような感覚を味わった。

 

だが、本当の絶望はその先にあった。

数値の悪化と重なるようにして、男としての機能が思うように働かなくなったのだ。
いわゆるED気味の状態。最初は「疲れのせい?年のせいかな?」と自分を納得させていたが、次第にそれが「膵臓の炎症による高血糖が、血管や神経を蝕んでいるせいだ」と確信に変わったとき、自分という存在が根本から否定されたような、耐えがたい屈辱と喪失感に襲われた。

妻にも相談できず、一人で夜中にネットを検索しては、さらに落ち込む日々。

 

メトホルミンを処方され、食事にも気を配るようになった。

特に、外食やコンビニ飯が多くなりがちな事務職のランチには、サッと混ぜるだけで「糖の吸収を抑えてくれる」心強い味方を欠かさず忍ばせている。

正直、食事制限ばかりでは気が滅入る。でも、これがあれば「どうしても食べたい時」の罪悪感が消え、膵臓への負担を減らせているという安心感が持てる。

この「心の余裕」こそが、数値を安定させる一番の秘訣だったのかもしれない。
こうした地道な積み重ねのおかげで、ここ数ヶ月は数値も7.0%を切るようになり、ようやく少しだけ光が見えてきたところだ。

 

 

 

 

数値が下がることは、単なる検査結果の改善ではない。
僕にとっては、男としての自信を少しずつ取り戻していく「自分再生」のプロセスそのものだった。

そんな僕が、日常生活の中で薬以外に頼りにしている「相棒」がある。
 

一つは、SNSで見かけた「座ったままのヒールレイズ」だ。
ふくらはぎのヒラメ筋が、座ったままでも糖を消費してくれる「天然のインスリン工場」だと知ってから、デスクワークが「自分を治す時間」に変わった。
30分に一度、机の下で誰にも気づかれないように踵を30回上げ下げする。この小さな動作が、血流を促し、糖をエネルギーに変えてくれる。

 

そしてもう一つ、仕事の合間にこっそり行っているのが、左手のひらにある「膵臓の反射区」への刺激だ。

中指から下がった手のひらの中央付近を、深く、ゆっくりと押す。その瞬間に合わせ、深く息を吐く。
血管が少しでも広がり、膵臓へと新鮮な血液が届くようにと願いを込める。

この反射区の刺激は、自分の体の「弱点」を自覚し、それを慈しみ、労わるための、僕にとっての儀式のようなものだ。

 

この「踵上げ」と「反射区ケア」の組み合わせを始めてから、明らかに体の巡りが変わった。
夕方の足のむくみが消え、頭が冴えるようになった。

そして何より、数値の安定とともに、一度は諦めかけた「男としての活力」が、静かに、でも確実に底上げされている実感がある。

 

 

 

正直に言えば、もっと早く始めていればよかったと思う。
でも、47歳の今からでも決して遅くはなかった。
HbA1cが8.0あったあの頃の絶望感を知っているからこそ、今、自分の体が応えてくれている喜びはひとしおだ。

 

もし今、あなたも数値の悪化や、誰にも言えない男性特有の悩みに一人で苦しんでいるのなら、どうか諦めないでほしい。

まずは机の下で、そっと踵を上げてみてほしい。
その小さな一歩が、いつか「男としての自分」を取り戻す大きな一歩に繋がっていると、今の僕は確信している。