こちらの続きになります。

受験当日、
会場についたらたくさんの親子が。倍率は5倍以上。
この中から4人しか選ばれないのかと思うと


うわァ…と思いながらも
なんやかんや面接をして、
エビマヨちゃんの頑張りもあり


なんと見事、
合格!!!
ってことで合格した支援学校に入学することにしました。

合格通知が来たとき、
気持ちが複雑になり泣きました。

『障害者として
受け入れてもらえるんだ』
と。


我が子は
定型児と同じように育つことが難しく
母親としてずっと疎外感を感じていました。

期待をしても、期待通りに成長は望めない。

それでも
エビマヨちゃんのために
大好きな仕事もセーブして、平日は療育センター
土日は児童発達支援教室に通わせ、

時間的に自己犠牲が
必要な部分は少なくはなかったです。


夫も子供が大好きな訳ではなく、
仕事で沢山時間が取れるわけでもなく
ほぼ障害児のワンオペで、辛かった。




なんで我が子が障害を持っているのだろう、
なんで障害児を私が育てなければいけないのだろう、と
考えても無駄なことを考えた時期もありました。

個別支援学級も県立の支援学校も
行かせたいと思える環境はなく


でも、やっと行かせたいと思うところで
ご縁をもらって、
少し救われた気がしました。



入学すれば

エビマヨちゃんが
大人になるまでも手厚いサポートを受けられること、
大人になってからも就労や入所施設に困らないこと、

障害に理解のある親御さんと仲間になれること、
日々の送迎の時間が少なくなること、

下の子と別々の学校になるので、下の子が受ける差別を少しだけ減らすことができること


支援学校入学決定によって
少しだけ肩の荷が降りた気がしました。







でも
その一方で



定型児との関わり合いがなくなることが
とても悲しく、泣きました。




もう、
これから本当に障害者としていきていくのだな、と。


エビマヨちゃんは
定型児にお友達が沢山いて
保育園も楽しく過ごせています。
これは小さい頃から一緒にすごしてきたから、です。

定型児のお友達は
お友達なりにエビマヨちゃんとの間合いを理解しているので一緒にいてくれます。

定型児との差が広がって
ルールのある遊びは
難しいので参加はできないけれど
そばにいてみんなが遊んでいるのを
じっとみています。

お友達のお陰で最近は3語文が出るようになり
友達がやっているから
やってみようとする力も
この2年間で伸びてきました。


それがなくなってしまうのは、とても寂しい。
定型児の関わり合いが少なくなることで
エビマヨちゃんが伸びていた力が
伸びなくなってしまうのではないか、と
とても不安でした。


この2年間の成長をみて
まず支援級にいって、だめだったら支援学校にいくのもありなのではないか。と。


エビマヨちゃんを
支援学校に隔離させることが本当に良いことなのか、と。





私自身、エビマヨちゃんの障害を受け入れているつもりではありましたが

何処かで、
エビマヨちゃんが定型児の中で育つことを望み
定型児のように育てたいと
望んでいた部分があったのだなと
感じました。


でもね、
エビマヨちゃんにとって
もし親のエゴのために、

たった合計2時間程度の休み時間で定型児や
障害の軽い子と接するために
個別支援学級にいかせていたら

授業中は
私達が理解できないロシア語で何時間も延々に授業をうけたり、
周りの人がIQ2000(笑)ぐらいの超人の中で何年間も過ごして自己肯定感がさがったり
するような時間になるのだろうか。



支援学校で、わかりやすい
安定した環境で
先生と密に関係を結びながら
のびのびと過ごせたほうが
人生楽しいんじゃないかな。

エビマヨちゃんにとって
どんなに成長をしても
大人の援助は必ず必要な状態には変わりないから

エビマヨちゃんが少しでも
主体的に過ごせるところがいいのかな。 

個別支援学級で
お友達ができるとも限らないし、ね。



幸い、合格した学校は
多くの定型児の私立学校と交流があるようで
少なくとも月2ぐらいは接触はあるようで、
ある程度の倫理観を持った子供たちと遊ぶ機会はあるようです。

また放課後等デイサービスでも
定型児ではないけれどエビマヨちゃんより
コミュニケーションが上手な子供がいるから
そこで交流してもらえればいいのかな、と
思い直すようにしました。

支援学校になれば
きっと区別も差別も
聞こえずらい環境になるのかな。


なんて。甘いかな。
親として
大事な我が子が差別を受けるのが怖いのもあるの。





定型児を育てている親にとって
自分の子供が
障害児と共存することは
とても不安なこともあるかと思います。

でも
障害児を育てている親にとっても
同じように我が子は大切で、悩むこともあるんです。


区別と差別は紙一重ですが、
時代がすすんで
もう少し生きやすい世界になればな、と思います。



これから年長さんになる親にとって
沢山悩むことがあるかと思いますが

現状の我が子を客観的に評価して
すこし先の未来を現実味をもって考えると
進路先が見えてくるのかもしれません。

自分が選んだ選択肢は間違ってないです。
もし、自分が思い描く状況でなくなったとしたら
そのときに微調整していけばいい。





私自身は救急医をしているので
障害児やきょうだい児の自傷行為の闇は
とても深いと感じています。
自己肯定感が上がるような居場所を見つけることを
主軸にしてエビマヨちゃんの進路先を考えました。


エビマヨちゃんにとって
支援学校に進んだとしても
居心地がいい場所が増えていくことを
強く望みます。



そして後日談ですが、
療育センターの先生や心理士、OT、児童発達支援の先生方に
合格を報告したら
みんな泣いて喜んで
抱きしめてくれました。

受験日からずっと心配してくださっていたようです。
なによりも嬉しく、また泣きました。


私だけが疎外感を感じていただけで
本当は多くの人から支えてもらっていた、
そんなことにも気づけていなかったこと、
とても反省しています。











私、やっぱり施設作ろう。







以上、支援学校に入学するまでの葛藤でした!!