4004号「お祈りと、神々の働きについて」
砂辺光次郎
講義録4004号
(2015/7/1)
ご訪問、心より感謝申し上げます。
浅野和三郎(わさぶろう)氏の『小桜姫物語』に次のようなことが書かれてありました。
『小桜姫があの世に行って間もない頃、自分が祭られている神社に、熱心に願い事に来ている娘がいた。
その願いの混じりけのない清い心と熱心さにうたれて、小桜姫は、なんとかこの娘の願いを聞き入れたいと思った。
しかし自分は、まだこの霊界のことに慣れていない。
そこで、自分より実力のある神々に相談に行った。』
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この本には、神社に祭られている神々の姿が分かりやすく書いてあります。
たとえば、祈願を受けたあと、小桜姫が「どうしたらいいかしら。」とけっこうあわてている様子などが書かれています。
また、この本を読みますと、神々は、「願いが純粋であればあるほど聞き入れよう」と、努めていることがわかります。
これは、祈りのポイントだと思いました。
また、小桜姫が、ある人の願いをなんとか実現しようとしたのですが、自分では手に負えないので、
より大きなチカラを持つ、高級霊のところに相談に行ってました。
これを読んだときに、私は、「あの世の霊も、この世の人間と同じなんだ。」とずいぶん納得しました。
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私は、もともとこういう話を信じない人間でした。
しかし、この浅野和三郎氏の『小桜姫物語』を読んだとき、克明で真摯(しんし=まじめ)な書き方に、
「信用できる。これは本当だ!」
と思ったのです。
そして、読みながら、
「霊界ってこうなっているんだ。」
「神社に祭られている人って、こういうふうにやっているんだ。」
と納得したものです。
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私のような、理屈で説明してくれないと納得できないタイプの人間も、こういう本なら、けっこう納得がいくと思います。
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この本を読んだあと、私は、この系統の本をたくさん読み、だんだんと祈りや願い事、それから、霊界の仕組みなどについて頭が整理されてきました。