2409号「勉強論(2) 英語の文法と数学は、なぜ必要か」
砂辺光次郎
講義録2405
(2011/2/15)
ご訪問、心より、感謝申し上げます。
一時期、「日本人は、英語を勉強しても、会話ができない。」、「文法ばかり勉強するから、世界に通用しない。」ということが、言われていました。
その後、会話を重んじ、文法を軽視する英語教育が、主流になってきたと思います。
ところが、その結果、どうなったかと言いますと、日本人の英語力が低下したのです。
文法を、しっかりしておかなかったので、骨なしの、底の浅い英語になってしまったのです。
とくに、「読むチカラ」が衰えました。
やはり、日本人にとって、英語は、母国語ではないので、文法は、必要なのだと思います。
そうしないと、腰の入った英語力にならないと思うのです。
私たちは、そういうことを学んだと思います。
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次に、数学は、なぜ必要か、を考えます。
NHKの名物司会者だった、鈴木健二さんや、ビートたけしさんは、
「今、一番勉強しているのは、数学だ」、とおっしゃっていました。
お二人とも、中高年になってから、数学の大切を知ったようです。
鈴木健二さんが、数学を勉強し始めた最大の理由は、「論理力をつけるため」でした。
それまでの鈴木健二さんの文章は、論理性がないことが、最大の欠点だったそうです。
しかし、「数学を勉強することによって、論理のしっかりした文章を書けるようになった」、
ということをおっしゃっていました。
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また、私の知り合いの料理人が、
「先輩で、すご腕の料理人がいる。
その人の頭は、数学的なんだ。
料理人も、あのレベルに行くと、数学的頭脳が、必要なんだ。」
ということを言っていました。
数学的頭脳があると、料理もビシッと決まる、ということなのですね。
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こういうことを知ると、仕事に必要な論理的能力を養うために、数学は、非常に、有効だ、ということがわかります。
ですから、数学の勉強は、目に見えない背骨のように、役立つと思うのです。
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(追記)
もちろん、数学は、現代知識の一分野ですから、数学自体に、面白みがあります。
数学がわかればわかるほど、宇宙の構造にまで、思いをはせることができます。
そういう、知的興奮を味わうことができます。
以上、数学について、お話させていただきました。