1608号「どんなに暴れん坊でも、彼らにはかなわない」
砂辺光次郎
講義録1608
(2009/4/21)
どんなに暴れん坊でも、彼らにはかなわない。
頭山満は、中村天風が師として尊敬していた大物政治活動家。
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私事だが、十年前に松下村塾を表敬訪問した。
八畳一間の塾であった。
この八畳一間から、幕末を駆け抜けたキラ星のような志士たちが次々と誕生した。
久坂玄瑞、高杉晋作、山縣有朋などである。
講義室を前にすると、ある映像が浮かんできた。
それは、ここに松陰先生が入室し、久坂玄瑞、高杉晋作らそうそうたる塾生を前にして、先生が火を噴くように、天下国家を論じる姿だった。
私は、自然と直立不動の姿勢になり、我知らずはらはらと涙が出てきた。
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武士道の体現者
あの大西郷をして、
「こういう、名誉も命もいらないという男がいなければ、維新の大事業など進まない。」
とうならせた男だ。
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晩年、高弟が
「先生、武士道とはいかなるものでしょうか。」
と問うた。
それに答えて、山岡鉄舟は、
「武士道とは、父母への愛、そして・・・」と5つの愛を語ったと言う。
武士道とは何かと問う弟子に対して、その答えが、剣術でも勇猛果敢な心でもなく、「愛である」と答えた。
武士道を極めた男が、最後につかんだ真実の言葉だと受け取りたい。


