1386号「ブラジルのおばあちゃん」


 砂辺光次郎

 講義録1386号

 (2008/10/13)


 ★次回以降の予定★

 「岡本太郎の成功論」

 「禅坊主の成功論」

 「本田宗一郎の成功論」

 「山岡鉄舟の成功論」

 「ピカソの成功論」

 「気の弱いやつの成功論」

 「頭の悪いやつの成功論」

 「総スカン食っているやつの成功論」

 「ライト兄弟・ディズニーの成功論」

 ・・・・・などです。


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  (ここから本文です。)


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 1386号「ブラジルのおばあちゃん」



 数年前、あるパーティーでブラジルから参加してきた(日本人の)おばあちゃんと知り合った。


 小柄でニコニコしているおばあちゃんだった。


 誰からも挨拶されていたからその日の特別のゲストのようだった。


 何人もの人が一緒に写真をとっていた。


 ずいぶん有名な方なんだな、とわかってきた。


 私が近くでボーっと立っていたら、一緒に写真に入りませんか?と聞いてきた。


 こんなに偉い人なのに、気軽に声をかけてくる。


 心の温かい人だな、と感じた。


 また、別の方から声をかけられている。


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 あとで知ったのだが、このおばあちゃんはブラジルで、週に一回、自宅で勉強会をしていて、その参加者は百人を超えるという。


 交通の便が悪いから、人によっては遠方からこの勉強会が楽しみで、農耕用のトラクターに乗ってやってくるという。


 集まってくる人の中には、強欲な悪徳商人やとんでもない悪い男もいるようだ。


 しかし、このおばあちゃんの前ではみんな心を癒されて、幼稚園の園児のようにニコニコしてしまうのだという。


 週に一回、このおばあちゃんに会うことで、心が開放されて、どんな荒くれ男たちもさわやかないい男になるのだと思う。


 このおばあちゃんは、全ての人を良いほうにしか見ない。


 心が冷えている女性も、悪い男たちも、誰も彼もすべてを丸ごと心で包んでしまう。


 誰だって、闘争と欲の突っ張りあいの世界から足を洗いたいと思っている。


 憎しみと嫉妬心の世界から脱出したいと思っている。


 それがこのおばあちゃんの前では実現できてしまう。


 このおばあちゃんをみて、分け隔てなく愛を与えるって、本当に、すごいことだなと知った。