1368号「赤毛のアン」


 砂辺光次郎

 講義録1363号

 (2008/9/30)


 ★次回以降の予定★


 「人生の意味(1)~(3)」

 「イワンのばか」

 「夏目漱石」

 ・・・・・などです。


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  (ここから本文です。)


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 1368号「赤毛のアン」



 ある女性から、


 「赤毛のアン」と


 「若草物語」のことを教えてもらった。


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 この女性は、午後のティータイムを大事にしているという。


 午後のティータイムに、赤毛のアンの話をうかがったとき、


 ほどよい感動とともに、


 あー、自分には足りないところがある、自分には知らない世界がある、と感じた。


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 不足する栄養分を体が求めるように、


 私は、「赤毛のアン」と「若草物語」に、自分にないものを求めた。


 のどの渇きが潤ってきた。


 そして、心から楽しめた


 ・・・・・・・・・


 自分の世界だけで生きていたら、いずれ、堂々巡りをして、行き詰る。


 本当は青空と大草原のような世界に飛び立ちたいのに、それができない。


 もっと心を解き放ちたい自分を発見した。


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 「赤毛のアン」から、


 「若草物語」から、


心が跳ねる喜びの世界を知った。


 光の乱舞、


 小枝のふるえ、


 風のそよぎ、


 小川の水しぶき、


 青々しい世界を知った。


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 自分に不足しているのは何だろう。


 光の揺らぎを感じる心かな。


 風のざわめきを喜ぶ心かも知れない。


 そうだ、トキメキかも知れない。


 ・・・・・・・・・


 そう言えば、聖路加病院理事長の日野原重明さんが


 「人生で最高の決め手はね。」


と教えてくれたっけ。


 「それは、トキメキですよ。」


と答えていた。


 それが少しわかってきたような気がする。


 「トキメキ」、


これを忘れないようにしよう。



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 (追記)


 思えば、日野原さんと言えば、98歳で、今なお、聖路加国際病院の理事長という激務をこなされている方だ。


 忙しくて、昼食は立ったまま3分ですませ、週一日は仕事のため寝ないという。


 こういう超一流の人は、やはり、言うことが違う。


 私のような凡人は「目標を持つことだ。」などと言っているが、


 日野原さんは、それをはるかに超えてしまっている。


 そして、


 「人生の最高の原理は、それはね、」


 「トキメキだよ。」


とサラリと言う。


 百歳近くでなおかつ大活躍しておられる方と、


 凡人との圧倒的な差を感じた。