1357号「理想はあるのか?」


 砂辺光次郎

 講義録1357号

 (2008/9/21)


 ★次回以降の予定★


 「やる気を出すには」

 「潜在意識の改革」

 「与えられてきた愛」

 ・・・・・などです。


 ・・・・・・・・・・


  (ここから本文です。)



 1357号「理想はあるのか?」



 今、世界の経済は、サブ・プライムローン問題などでゆれています。


 経済の問題に対する政府の対応などをみて思ったことがあります。


 素人ですから、難しい話はできません。簡単な疑問だけを書きます。


 私の疑問は、政府にしても評論家の発言にしても、

 「どういう社会が理想社会なのか」


という話が全然出てこない、ということなのです。


 アメリカの動きや日本の動きを見ていると、「理想社会のイメージがない」あるいは、「理想というものをそもそも持っていない」と感じます。

 世の中のたいていの人たちは、世界の経済がずっといろいろと問題が起きてきて、いつも大揺れに揺れているので、不気味な感じを持っているのではないでしょうか。


 最近ですと、原油価格も急に上がってきて、漁船が漁に出ることができなくなってきたりしています。


 こういうことに対して、対処療法はいつもしています。

 しかし、根本的に世界はどうなったらいいのか」、それを示している政治家や評論家がいないと感じています。

 彼らは、なぜ、理想社会の姿を描くことができないのでしょうか。

 ・・・・・・・・・


 今までに、世界は何回も金融問題で揺れてきていますが、そのつどその場だけの解決策に終わっていると感じます。


 対処療法で終わっています。

 今回の、サブプライムローンの問題にしても、ただ、「政府の規制を強める」とか、「資金を投入する」というような、対処療法に追われている感じがします。

 ・・・・・・・・・・・


 話をなるべく簡単にしたいのですが、ようするに、

 「理想社会とはどのような社会なのか」


を示してほしいと思うのです。

 しかし、誰も示してくれないので、理想を本当は持っていないのではないか、と思うわけです。


 ・・・・・・・・・・・

 続いて、話を変えますが、


 最近、裁判官の判断がおかしいということで、いろいろと裁判官批判の本が出ています。


 裁判官は、世間を知らなさ過ぎるので、「トンチンカンな判決を出してしまう」、「困ったものだ」、ということです。


 それと同時に、今度、民間人が裁判の判決に加わる制度がスタートしました。


 この制度が始まると、裁判官と民間人が一緒になって、量刑を決める、ということになります。


 これも、「裁判官の判断に、さらに、一般の庶民感覚を加味して、量刑を決める」ということなのですが、

 たぶん、たいていの人は、変な感じを持っているのではないかと思うのです。

 裁判員制度が出てきた背景については、自分なりに調べ、また、司法改革に関する評論も調べました。

 それについてはここでは詳しく書きませんが、結論としては、「変な制度ができたな」「困ったな」という感じをもっています。

 たいていの人も、同じように「変だな。」と思っているのではないでしょうか。


 つまり、法律を勉強してきた専門家がいるのに、日頃、商売をしていたり、主婦をしていたりしている自分たちが

 「刑務所に何年入りなさい。」と決めてしまっていいのだろうか?と素朴な疑問が浮いてくると思うのです。

 この問題も、ずっと流れを見ていると、疑問がわいてきます。


 その疑問は、

 「根本的に、理想社会とはどんな社会なのか

という話が欠けている、という疑問です。


 「理想社会とは何か」という根本の話がなくて、枝葉の話ばかりしていると感じるのです。


 裁判官の判断がおかしいといわれているので、民間人を参加させることにした、というのは、「ごまかしだ」感じるのです。


 (欧米では、すでにそうなっている、という意見もありますが、「だから日本もする」というのはまさに根本的な問題からはずれていると思うのです。)


 ・・・・・・・・・


 今、政治家も経済界も、「理想像」を描けていないと思うのです。

 だから、毎回毎回、対処療法で終わっていると思うのです。

 何とかしないといけないと思います。

 それはつまり、各リーダーが「理想社会とは何か」を明確に示すことだと思うのです。


 (以下、次回以降続きます。)