1354号「苦手だったこと」


 砂辺光次郎

 講義録1354号

 (2008/9/19)


 ★次回以降の予定★


 「やる気を出すには」

 「自己限定を取る」

 「与えられてきた愛」

 ・・・・・などです。


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  (ここから本文です。)



 1354号「苦手だったこと」



 私はもともとはどういう人間だったかと言いますと、数学や哲学など固いものが得意な人間でした。


 それと同時に、南洋的なめちゃくちゃ陽気なところもありました。


 不思議なのですが、この正反対の性格が同居しているような人間でした。


 たとえば、爆笑問題の太田光さんのような感じかも知れません。


 太田光さんも、理屈が好きな面と、めちゃくちゃ陽気な面と、両極端な性格が同居しているでしょう。そんな感じの人間でした。


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 それで、私が苦手だったことというと、たくさんあるのですが、たとえば、


 低血圧で朝に弱い、


 スポーツが全然ダメ、


 書くことや、芸術のセンスがない、


 気が弱くすぐ傷つき、心閉ざしてしまう。だから、人間関係がへた。


 

 こんなところが苦手だったと思います。


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 低血圧で朝弱く、スポーツが苦手で、気が弱い、となるとどんな人間を想像するかというと、


 「弱っちいなあ、いじめたくなるよ。」


 「暗いなあ、あっち行けよ」


という感じの人だったのかも知れません。


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 ところが、成長するにつれて、それがどんどん変わってきたのです。


 まず、低血圧で体調がいつも悪い、という点を克服したいと思って、


 玄米や、にんじんジュースなどを始めました。


 体が求めていたのかも知れませんが、これがとてもおいしいのです。


 それから、体力をつけたいと思いました。


 野球などのスポーツは全然へたでできないので、とりあえずダンスをするようになりました。


 (もともと、ダンスをしたいという気持ちがありました。)


 エアロビクスなどダンスも中級、上級になると、そうとう体力を使いますよね。


 これで、どんどんと体力がついてきたのです。


 ただし、へただったと思いますよ。何しろ、リズム感がないですから。


 心を閉ざしている人間にとっては「恥ずかしい」という気持ちが最初にきますので、リズム感とか音楽にあわせて体を動かすというのは、それ自体難しいのです。


 「恥ずかしい」、「他人の目を気にする」、というところも克服したいと思いましたので、恥ずかしさに負けず、いろいろなダンスに参加してみました。


 (いろいろなダンスをしてみたかった、ということもありましたが。)


 そうすると、しだいに、心が開放されてきて、「恥ずかしい」、というのがだんだんなくなってきたのです。


 また、ダンスは女性が多いので、女性の感性がだんだんわかるようになって来ました。


 私の場合、何しろ、40歳ぐらいまで、美しい花になんて、ほとんど興味がなかったのです。


 それが、女性の感性に影響されて、感性を司る「右脳」が働くようになり、「花ってきれいだな。」、と感じるようになったのです。


 何しろ今まで、数学と哲学をやっていたので、知らないうちに感性を押し込んでいたのでしょうね。


 その押し込まれていた感性が自由に羽を伸ばし始めたのです。


 特に、妻と知り合ってからは、「すいふようの花は夕方になるとほんのりピンクになる」、とか、「今日は月がきれいだ」、とか、そういうことを教えてもらうようになり、感性がだんだんと自由に羽ばたいていくのを感じるようになりました。


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 こんなふうにして、体調もどんどん良くなり、音楽のリズムに乗って体を動かせるようにもなって、心が開放されてきました。


 理屈っぽい頭が感性的になり、花の美しさもわかるようになり、女性の感じ方も自然と受け入れられるようになり、自分がどんどん変わっていくのを感じました。


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 この頃になると、「左脳」より「右脳」の方が強くなってきたと思います。


 若い頃は、理屈っぽい「左脳人間」だったのですが、3,40歳代ぐらいからは「右脳」のほうが強くなってきているのではないかと思います。


 逆転してしまったわけです。


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 (さらに、「書くこと」と「気が弱いこと」について)


 書くことはずっと苦手だったのですが、ここ十年ぐらい、書いては発表することを繰り返していました。


 今では、書くことが大好きですね。大好きになってしまいました。


 今でも文章はへたなのですが、心の奥から「語りたい、表現したい」と思うことが毎日出てくるので、とにかく毎日何かを書いています。


 非常に楽しい仕事になっています。


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 また、気が弱く、心閉ざしてしまう、ということに関しては、まず、海外へどんどん出かけることで、だいぶ克服してきました。


 それから、学問でも自信がついてきました。

 また、人を指導する仕事ですので、知らず知らずのうちに気が強くなってきた面もあると思います。


 こういうことをしているうちに、気がついたら、気が弱いとかそんなものはどこかに飛んでいってしまったようです。


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 人間って、変わるものだな、と振り返ってみて、つくづく思います。