1320号「自己評価を高める(1)」


 砂辺光次郎

 講義録1320号

 (2008/09/01)


 ★次回以降の予定★


 「強くなるには?」

 「本田宗一郎の成功論」

 「なぜ本を読んでも成功しないのか?」

 ・・・・・などです。


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 (ここから本文です。)



 1320号「自己評価を高める(1)」




 (実例1)


 B氏は自分の外見で人に嫌われていると思っています。


 B氏は実際にそういうことが重なるので、すっかり自分の外見に自信をなくしていました。


 B氏は次第に人を避ける日々を過ごすようになりました。


 あるとき、B氏は日本を出てみようと思い立ち、南のほうの国々を回ってみました。


 すると、どの国でも、人々は、何のわだかまりもなく、B氏に声をかけてくれて、親しくなってくれました。


 どの国でもどんどん友達ができました。


 B氏はすっかり自信がつきました。


 成功体験を積んだわけです。


 帰国後、B氏は、すっかり明るくなり、海外のファンキーなノリのまま、満面の笑顔で人に話しかけるようになりました。


 すると周りの人はどんどんB氏を好きになるのです。


 要するに自分が変わると、周りが変わったのです。


 これでB氏は、はたとわかったのです。


 今まで、人に嫌われていたのは、B氏が自ら嫌われるような態度を示していたからだ、ということです。


 B氏が、自信がなく、人を避けるように生きてきたから、だから、嫌われていたのだ、ということです。


 自ら嫌われるようにしていたのだ、ということです。


 今では、B氏は、平気で人と交わることができるようになっています。


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 (実例2)


 30歳代の女性Kさんの例です。


 Kさんは、自分がいつも不幸な感じがして、気が晴ればれとする日というのがありませんでした。


 いつも気が重く、いつも未来に不安を感じていました。


 何が原因かわかりませんでした。


 あるとき、道ばたで、ちょっと車にぶつかったとき、その車の人から、「こら!」と大声でどなられました。


 そのとき、Kさんは、まるで小さい子供のようにしゃがみこんでオイオイと泣いてしまいました。


 周囲の人もびっくりするような泣き方でした。


 この事件のあと、Kさんは、小さい頃同じようなことがあったことを思い出したのです。


 小さい頃、Kさんは、父親に何度も激しくどなられていました。


 その結果、心が萎縮してしまい、ずっと暗い子になってしまったのです。


 どなられたことは、実は、記憶から消えていました。


 しかし、父親から何度もどなられたことが、Kさんの暗さの原因だったことがわかってきたのです。


 この例のように、自分の最も思い出したくないことは、記憶から薄れます。


 しかし、そこにこそ、深い原因があるのです。


 これと同じことは、フロイトも言っています。



 Kさんは、人から怒鳴られたことをきっかけとして、自分が心の中に押し隠していた「体験」を思い出しましたわけです。


 実は、この段階で、Kさんの心の痛みはだいぶ解消していました。

 過去の反省というのは、そういうものだと思います。

 客観的に思い出し、冷静の分析する。それだけで、かなりの解決になっているものなのです。


 あとは、Kさんが、今、幸福そのものになろうと努力することによって、解決してくるのではないかと考えます。


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 以上の体験談から何を言いたいのか、といいますと、まずは、自分が変われば周囲も変わる、ということです


 もうひとつは、深い原因は、自分自身ですら心の奥に封印してしまっている、ということです。


 今日はこの二点についてだけ書かせていただきました。


 (続きます。)