1310号「頂点に立つ」


 砂辺光次郎

 講義録1310号

 (2008/08/24)


 ★次回以降の予定★


 「頂点に立つ2」

 「プライド論」

 「なぜ本を読んでも成功しないのか?」

 ・・・・・などです。


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 (ここから本文です。)



 1310号「頂点に立つ」



 テレビを見ていたら、女性の指揮者で、すごく格好いい人がいました。棒の振り方がすごくしなやかで、しかも、大きいのです。


 この人のことについては、次回以降書くことにして、今回は、この人が言っていた言葉について書いてみます。


 それは、


「孤高不怖」


という言葉です。


 この言葉、私は初めて聞きました。


 この方の座右の銘だということです。


 意味は、


「頂点に立つことを怖れず」


ということだと説明されていました。


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 世の中、不思議かも知れませんが、人から尊敬されたりほめられたりすると、心が不安になる人がいます。


 その不安は、たとえて言えば、山のとがった頂上に一人で立っているような、そんな不安な感じに似ていると思います。


 山の頂上は、風が吹いています。しかも周りには支えになる石などない。自分は山の頂上にいる。不安定である。


 こんな感じの不安だと思います


 そういう人は、山のふもとのほうが心が安定します。


 したがって、自分から頂上を下りていき、ふもとのほうで過ごすようになります。


 これは、人間の社会について言っています。


 頂点に立ちたい人と、頂点が怖くてふもとにいるほうが好きだという人がいる、ということを言っています。


 ふもとにいる人は、特にリーダーとして立つわけではありませんが、たとえば、家庭的な幸福を求めている人は、そういうところで素晴らしい幸せを実現できると思うのです。


 これはこれでいい人生だなと思います。


 ただ、けっこう多くの人は、自尊心とか人から高く認められたいという気持ちがあり、実は、この位置では満足していない場合があるのです。


 こういう人は、要するに、本当は上に行きたいけど、一人で上に立つのは不安である、という気持ちがあるのです。


 頂点に立ちたいけど、頂点に立つのを怖れているわけです。


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 オリンピックでトップ争いをしている選手たちや、芸能界でけっこうトップにいる人たちというのは、


「頂点に立つのを怖れず」


という気持ちがあります。


 そして、


「頂点に立つ」、


それを心の奥底から願っている、と感じられます。


 彼らの話を聞き、その心の深いところを読むと、


「頂点に立つ」ことに何の不安もない。


 不安がないどころか、


「自分こそ頂点にふさわしい」


「ぜひ頂点に立ちたい」


という強い願望が強く感じられます。


 これは、表面意識だけでなく、心の深いところの潜在意識の部分の願望を言っています。


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 なぜこんなことを言うのかと言いますと、今までの経験で、何かで「成功」しようとしても、潜在意識で「頂上不安」がある人がけっこう多いと感じているからです。


 「頂上不安」は、自分では気が付かないのですが、心の奥底にあって、自分の成功を「わざとじゃまして」います。


 そういう人がけっこうおおいのです。


 私はそういう例をたくさん見てきました。


 自分では気が付かない「頂上不安」があって、それが「成功不安」となり、無意識のうちに自分の成功を自分でじゃましている、という人がたくさんいるのです。


 不思議ですが、無意識のうちに自分の成功を壊している人がけっこう多いのです。


 簡単に言えば、自信がない、ということなのですが、問題は、それがどこから来たのか、ということと、どうしたら解決できるのか、ということです。




(次回以降に続きます。)