1206号
「人生の最高の目標は理屈で考えるな」
砂辺光次郎
講義録1206号
(2008/06/20)
95歳の日野原重明先生(聖路加国際病院理事長)にある大物実業家が
「人生にとっても最も大切なこととは何でしょうか?」
とたずねたことがあります。
それに対して、日野原先生は、
「それは、トキメキです。」
と答えた、ということです。
私などはこれを知って、さすがは人生の達人、言うことが違うなあ、と感動したものです。
人生で大切なことは、理論でも哲学でもない、それは、
「トキメキ」だ、
ということです。
私などはまだ青二才ですから、この言葉は、衝撃でした。
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ここで思い出したのが、プロ野球選手や実業家を精神面で教育している西田文郎氏です。
西田氏は、
「人生の目的は理屈で考えるな」、
とおっしゃっています。
詳しくは、ご著書の「人生の目的が見つかる魔法の杖」などを読まれるといいと思います。
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ある男性は、田舎っぽいことを克服しようとして毎週原宿で遊ぶようにしていました。
しかし何年たっても、やはり、「お前は田舎者だなあ。」と言われていました。全然変わることができなかったのです。
また、ある人は、実業家になろうと思い、無理して、いろいろな実業家と交流をするようにしていました。
しかし、結局、実業家と言われるほどの人物にはなれませんでした。
これは、脳の表面だけでやろうとしていたからだと思うのです。
「ねばならない」と自分に命令をしただけで終わっていたからだと思います。
西田文郎氏によれば、「ねばならない」は左脳に命令が行くだけで、右脳や、さらに、無意識の部分には、行かない。
だから、自分の本質を変えるまでには行かない、いうことです。
無意識の方がパワーは何十倍も大きいわけですから、無意識まで到達していないと、自分を変えることはできないわけです。
理屈、命令、「ねばならない」は、左脳に働きかけるだけですから、自分を変えることはできないのです。
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西田氏によると、成功脳と、「なかなか成功しない脳」があるということです。
成功脳の人は、天性のプラス思考と、それから、後天的に得られた成功体験が、脳にぎっしりつまっているから、研修など受けなくてもスルスルと成功してしまうわけです。
しかし、「なかなか成功しない脳」の人は、研修を受けても受けても、それでもなかなか成功しないわけです。
これを知って、私などは、脳の質を変えないと無理だな、と思ったわけです。
では、脳の質を変えるにはどうしたらいいのでしょうか。
これも西田氏の理論を引っ張り出すと、こうなります。
1、他の人の幸せのために生きる。
2、感謝に生きる。
3、自分という殻を取っ払う。
この3点に集約されるようです。
(長いので途中まで)