1202号「一転に集中せよ」
砂辺光次郎
講義録1202号
(2008/06/18)
成功理論を勉強すると、成功者でも意見の分かれるところがある。
それは、エネルギーを1点に集中するのか、あるいは、人生の全分野にバランスよくエネルギーと関心を注ぐのか、ということだ。
居酒屋から成功した渡邉美樹氏は、「人生の各分野でまんへんなく成功をすること」と言っている。
これは、SMIの成功理論からきていると思う。
(SMIは人生の六分野での目標を書くことになっている。)
ドラッガーは「一転に集中せよ」と言っている。
どちらが正しいのか。
成功しようと思って成功理論を学んでいる人たちの中にも、あいまいなままにしている人が多い。
私はどちらを摂るかというと、ドラッガーの「一転に集中」を取る。
人にもそう勧めている。
ドラッガーは21世紀の資源は、知識と時間であり、自分の持てる資源、つまり知識と時間を一点に集中しないと、勝つことはできない、と言っている。
『自分ブランドの創り方』という本によると、その分野で日本で十番以内に入らないとプロとしてやっていけない、とある。
また、生長の家の総裁である谷口雅春氏によると、その分野で2000時間かければプロと言える、さらに、1万時間かければ日本一になる、と言う。
そうすると、1日4時間かけるとして、1年半でプロ、7年で日本一になる。
その場合、自分の仕事とする分野を狭くし、そこに自分のエネルギーと時間を注ぐのがよいだろう。
こういうのを信じて進んでいけばいいのではないかと思う。