1180号「塾生への檄文 2」


 砂辺光次郎

 講義録1180

 (2008/06/10)



 塾生の皆様へ。



 私たちは、他の人々が幸せになる、温かくなる、そういう話し方、生き方をしよう。



 他の人々の心をもっと知ろう。他の人々の気持ちになって行動しよう。



 今のままでは他の人々は温かみをまだまだ感じられない。



 何か、威張っているような、悟っているような、説教しているような、そういう感じになってしまっている。



 これでは他人はイヤになる。遠ざかる。



 改めなければならない。もっと人の心が判らなければならない。もっと温かくならなければならない。心を変えなければいけない。



 原因は心なのだ。私たちの心なのだ。



 自己中心の、自分勝手な、自分が好きなように振舞っているだけの、私の自己中心的な心なのだ。それが原因なのだ。



 まだまだ自分勝手な心が潜んでいるのだ。



 その理由はまだ幸福や愛というものを十分味わっていないからだと思う。



 だから人の心を傷つける。



 だから、他人があることを言えば、それを批判し、偉そうに説教する。それで、他人があわてて別のことを言えば、今度はそれを切り刻んで相手にいやな気持ちを残す。



 幸福感のない人というのはいつもそうなのだ。幸福感のない人というのはいつも相手の心を切り刻む。相手をいやな思いにさせ、結局、嫌われて、相手が遠ざかる。その繰り返しで孤独になる。



 私たちはもっともっと、愛されてきた思いと感謝で心を満たすことだと思う。自分の成功体験で自信を持つことだと思う。



 自分は愛されてきたという幸福な思い、自分は成功してきたという豊かな心、それが自信をつくる。強さをつくる。人間を柔らかくする。ふくよかにする。温かくする。



 ならば思い起こすことだ。反省することだ。過去の受けてきた愛と、過去の成功体験の数々を。



 そうすれば自分がいかにたくさんのものに守られ導かれてきたかがわかるであろう。そして自分がいかに、父母に、近所の方々に、たくさんの友人知人に、先生方に守られ 助けられ、愛されてきたかがわかるであろう。



 それが豊かな人生の出発点だと思う。



 そうしたら、もはや私たちは弱くない。



 したがって、私たちは温かくなれる。他の人々を幸せにできる。日々感謝でいっぱいになる。世の人々のための仕事ができる。他人を言葉や行動で切らなくなる。



 私たちは、成功の坂道を登り始める。



 成功とは愛の拡がりだと思う。



 それは日々の周囲の人々とのちょっとした言葉、ちょっとした行動、ちょっとした目の輝き、お手伝い、あいさつ、笑顔、そういうことの積み重ねであると思う。



 だとしたら、日々、人に温かさを伝えよよう。感謝の念を持とう。人々に常に援助の心、愛の心を伝えよう。



 これが成功の道を歩むということなのだと思う。