1167号「ラテン・ダンス」
砂辺光次郎
講義録1167
(2008/6/4)
夏目漱石論を読んだあと、ラテン・ダンスの国際大会の様子を映像で見た。
曲はサンバだ。
いいシーンは何度も繰り返し見た。
印象に残ったのは、女性たちの顔だ。
自信に満ち溢れている。
自信に満ち満ちて、ペアの男性の方をまっすぐに見ている。
歩き方も、相手の見つめ方も自信があふれている。
私を見てください、という感じでモデルのように立ち、闘牛士が牛に向かうように華麗に男性に向かっていく。
手を広げるときは思いっきり広げ、腰をくねらせるときも一番気分の乗る筋を通ってくねらせる。
自信を周りに飛ばしているようだ。
ダンスは気持ちがいいのか、楽しいのか、あるいは音楽と一体となって溶け込んでいるので没我の境地なのか。
いずれにしろ女性の自信満々の顔と姿が印象に残った。
(続く)