1147号「私たちがめざすもの 1」



砂辺光次郎

講義録1147

(2008/5/23)





日本一の大商人で齋藤ひとりさという方がいらっしゃいます。私はこの方の講演会に行ったことがあります。



会場は超満員でしたが、私は二階席のいちばん前で、その齋藤ひとりさんの席の真正面上でした。この席から齋藤ひとりさんがよく見えました。



齋藤ひとりさんは、予想と違って、お年はまだまだ若く、またお顔はスペイン系の感じで濃く、なかなかのハンサムな方でした。





齋藤ひとりさんのお弟子さんが登壇して話しているとき、そのお弟子さんが気軽な話をしている中で齋藤ひとりさんに簡単に感謝の言葉を言いました。



そのとき、齋藤ひとりさんを見ていると、実にていねいにイスに座りながらあいさつをしていました。



この姿を見て、私は、あーやっぱりこの人は礼儀正しいのだな、とあらためて思いました。



商人はお辞儀が大事だということは知っていますが、私は、今、目の前で日本一の商人のお辞儀を見たという感じをうけ、非常に感動したのです。



そのお辞儀は、ていねいすぎもせず、しかしきっちりと腰を折っていて、非常に心のこもったお辞儀であると感じました。



壇上に立っている人はお弟子さんですから、日頃から近くにいる人なわけです。付き合いも長いのです。それなのにこれだけのお辞儀をするのですから、やはり日本一の商人というのはたいしたものだな、と思いました。



齋藤ひとりさんの講演会は、集まっている人たちが非常に燃えています。

しかしその講演会の雰囲気は、非常にリラックスしていて、またとても温かく、まるで旧友たちとの気のおけないパーティーのような感じでした。

しゃちこばらない(=緊張しない)し、肩肘張らないですんだのです。



齋藤ひとりさんは、誰とも仲良しで、また礼儀正しいのですが、また、とても面白くて、そしてとても温かい人でした。



そして、おおらかでどこまでも明るいのです。



たぶん日本一おおらかで、日本一明るくて、日本一温かいのだと思います。



だから十年連続日本一の大金持ちになっているのだと思います。



こうしたレベルの人というのは、近くに寄った人をみんな幸せにしてしまいます。



だから周りの人は、齋藤ひとりさんと会えるだけでうれしくてしかたないのでしょう。



この講演会でそれを実感しました。



(この文章の題名は、「私たちがめざすもの」となっています。第一回目はたまたま齋藤ひとりさんの話になったのですが、これは私たちが目指すものは齋藤ひとりさんだ、ということではありません。最初の出だしとして書いただけです。)



(続く)