1063号「成功の障害=心の葛藤」


砂辺光次郎

講義録1063

(2008/3/10)




多くの人が大きな目標を持っている。

しかし、ほとんどの人が目標を達成できない。

それはなぜだろうかと考えている。

私の周囲にも、目標を立てて、計画を立てて、前向きに生きている人がたくさんいる。



しかし、成功する人は本の一握りだ。



一般的には、目標を持って計画を立てて手帳に計画表を張って毎日眺めていても、それでも、成功するのは2%に過ぎないといわれている。



それはなぜか。

分かってきたのは、大事なのは、自分の心の問題だということだ。

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理想と目標と計画をたてたのに、それでもなかなか成功しなかった理由は、自分の心の葛藤にメスを入れなかったからだ。



心に葛藤と、その結果、自分嫌いになる。自分が嫌いであれば、他人も嫌いになる。友達ができなくなる。心が狭い人というのはこういう人だ。




こうした心の葛藤にメスを入れなければ、人間関係がうまくいくわけがない。



それから、心の深い葛藤を解決できていない人は究極的に、自分に自信がない。



分に自信がないから、成功がこわい。自分が成功などするわけがないと、心の奥底でおびえている。


だから、成功の手前でブレーキをかけてしまう。

こうした、成功がこわい、という心の葛藤を解決しなければ、成功などするはずがない。

心の葛藤が強い人は、いろいろな問題を引き起こしている。

たとえば、心の葛藤がたくさんある人は、愛されていなかったという思いがある。



いつもさびしい。劣等感がある。他人の目が気になる。幸福感が足りない。感謝などできない。恨みが強い。人をねたむ。人を恨む。人から評価を得たい。愛されたい。もっと重要視されたい。




しかし、自分が期待されたら困るという不安もある。頂上に上ることなんてできない。自分に自信がないから、幸福になることにも不安がある。恐怖感がある。




こうしたもろもろの心の問題が引き起こされる。



さらに困ったことには、自分の心の葛藤は、いちばん自分で知りたくないところなのである。無意識的に自分の心の葛藤を避けている。自分の心の葛藤なんて認めたくない。



だから、こういう人は、「遠く離れた理想」を言う。

現実を見たくないから、「遠くはなれた理想論」に逃げる。



ある中年男性は、言うことは立派だったが、実際の生活を見ると、一人ぼっちで汚くていかにも貧相なわびしい生活を送っていた。



その人は、現実を逃げていた。



現実に直面するのがこわくて、「遠い理想論」ばかり言っていた。



心の葛藤とは何かというと、それは、たいていの場合、幼少時の親との関係でうまれた心の傷である。



少年期、青年期に受けた心の傷もあるだろう。

前世で受けたトラウマもあるかもしれない。

親子関係で、たいていの人は心に傷を負っている。



それは親が悪いわけではない。



誰しも、親のふとした言葉で、心に恐怖心を宿ったりするものだ。



たとえば、親の何気ない一言で、自分は捨てられるかもしれないという恐怖心がやどったりする。



たいていの人は、そういうことで、心に葛藤を作っている。



ある人が、不安があるとしたら、その根源はこの心の葛藤にある。

自信がないとしたら、あるいは、他人がきらいで自分が嫌いだとしたら、その根源は、やはり、心の葛藤にある。


だから、まずは、この心の葛藤を明らかにしなければならない。



そして、この葛藤を解かなければならない。



そうしないと、成功への前進はないだろう。


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そのためにどうしたらいいか。



それは、幼少時からの反省をすることだと思う。



自分はいつどのようにして、心に傷を負ったのか。



それをできる限り思い出すことだ。



静かな場所で、ある程度の時間を取って、ゆったりした気分で、必要ならノートにとるなどして、思い出してみることだ。



全部は無理としても、できる限り思い出すことだ。

そして、心の傷を負った原因を探求することだ。



そうすることによって、自分の心の葛藤を直視することができるようになるだろう。

自分の心の葛藤を直視して、客観的に見ることができれば、その段階で、ほぼ解決したことになる。




それが心の葛藤の解決、ということになる。


ただ、人間は、自分の心の葛藤を自分自身に隠している。



自分の心の葛藤こそ、自分がいちばん触れたくない部分なのだ。



だから、なかなかその深い部分に至ることができない。



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ある50歳代の男性は、何年もかけて心の葛藤を探求してきたという。



その男性は、最初の数年は、月に一回の割合で数時間の反省の時間をとっていた。

それで多少は心の問題がはっきりしてきた。

しかしそれではなかなか前進しないと思い、今度は「反省手帳」を作った。



そして、電車の中であろうが、風呂の中であろうが、自分の反省点を思い出すたびに「手帳」に書き加えていった。



これは、1,2年続けたそうである。



この手帳が銃数冊になったとき、この手帳に記された、自分の反省点を大きな紙数枚に整理整頓した。



こうして、反省を進めていったという。



その男性は今でも、同じことを繰り返しているという。



そしてそのたびに、反省が深化していくのを感じているという。



(以下、その男性の話の要点をまとめてみた。)



1、幼少時の両親からの何気ない言葉で、不安、恐怖、孤独感に陥った。それは確かにトラウマになっている。

2、少年期はだいたい天真爛漫だった。



3、青年期になると、他人との競争が激しく、学歴や出世競争で、自分をうそで飾り立てるようになった。

なかなか本当の自分を出さなくなった。



しゃべり方も、しぐさも、ほとんどのことは、「他人にどう見られるか」で決めていた。



しかし、もうそれはいやになってきた。



4、幼少時、不思議な夢を頻繁に見ていた。



それは、親を見失い迷子になって大変な不安に陥る夢と、水におぼれる夢である。



この不安感と恐怖感が自分の心の奥を支配していることがだんだん分かってきた。



これは、幼少時に親に捨てられる、否定される、という恐怖感を持ったのかも知れない。



ただ、最近は、前世の経験を夢で見たのではないかと思っている。



こういうことをあまり人前で言うと変人に思われるので、言わないようにしているが、前世で迷子や水におぼれる恐怖体験をしたのではないかと思う。



そういうのがトラウマとして自分の心の奥に残っているのではないかと思う。



(その男性の話はここまで)


この男性のように、自分に素直になって反省を進める。



反省が進み、心の奥がだんだん明らかになってきたら、その明らかになってきた分だけ、解決しているはずだ。




(長いので、途中まで)


【注意)心の葛藤は、一気に解決ということではなくて、徐々に反省が進み、徐々に客観的に見るようになり、その分だけ解決が進んでいく、ということだと思います。

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