「人生の目的」

砂辺光次郎

講義録819

(2007/5/14)

 人生の目的という大きなテーマについてまた皆さんと考えたいと思います。

 大乗仏教では人生の目的を「上求菩提・下化衆生(じょうぐぼだい・げけしゅじょう)」であり、その究極目標は「光明荘厳(こうみょうしょうごん)世界」にあると教えていますが、見事に喝破していると感じています。

 簡単に訳すと「自分は成長を、人には幸せを。」「皆で輝くばかりの素晴らしい世界をつくりましょう。」ということだと思います。

 ここに人生の目的が見事に表現されていると感じています。

 そのときの心構えが「利自即利他(りじそくりた)」、つまり、利己的なのもいけないし自己犠牲もいけない、私と他者が同時に幸せになれる方法で行きましょう、ということだと思います。

 私たちは誰もが大きな目的を持って生まれてきました。

 小さな目的のために生まれたのでもないし、遊ぶために生まれたのでもないと思うのです。

 大きな目的を持って生まれてきたと思います。

 人生の大目標を「天命」といいます。

 天命に沿った仕事を「天職」といいます。

 仕事が終えた人生を「天寿を全うした」といいます。

 これらに「天」という言葉がつくのは天から降りてきたからだと思います。

 自分がこの世に天から降りてきたときに、いっしょに持ってきたものだと思います。

 自分の「天命」は他人にはわかりません。

 天命は自分でつかむしかないと思います。

 ヒントは小さいころの夢、大好きなことなどにあると思います。

 よく言われていますが、人間は脳の3%しか使っていません。

 しかし人生の目標をつかむと無意識が動き出します。

 無意識は表面意識の百倍のパワーがあると言われていますから、無意識が動き出せば誰でも天才や偉人になれると思います。

 たとえばエジソンや龍馬は落ちこぼれでしたが、天命をつかんだあと、仕事に夢中になり気がついたら「天才」や「偉人」になっていたと思うのです。

 私たちも天命をつかみ、プラス思考で進んで行ければいいなと思います。

 それが人生成功の道ではないかと思うのです。