「エル・カンターレ数学」の究極の目的は「魂の真実=わたしたちが偉大なる仏の意識体の一部であるというすばらしい真実」を明らかにすることです。

伝統的には数学を哲学(=真理の理知的探究)の入り口に置いたプラトンに由来する「プラトン主義数学(Platonic mathematics)」に通じます。

 

これに対して、コンピュータの発達と関連して、数学を記号や論理に帰着させる考え方が、現代では流行っています。

ここではこれを「AI数学」と名付け、AIが行う数学という意味で論じます。

 

実は、コンピュータがフォン・ノイマンによって発明(1947年)される前に、チューリングがその原理を発表(1937年)し、「チューリング機械」という考え方でコンピュータの原理として知られています。

 

そして、チューリングの前にクルト・ゲーデルが「不完全性定理」(1931年)によって、有限の立場(=チューリング機械)による形式化された数学の不完全性(=真偽が判定できない命題の存在および無矛盾性証明が不可能)を数学的に証明しています(cf. K.Goedel, POSTSCRIPTUM (1964) of "On undecidable propositions of formal mathematical systems" M. Davis (ed.) The undecidable, pp.71--73)。

 

つまり、ゲーデルの不完全性定理によると「AIには数学ができない」ということになります。

 

本来の数学は真理(=仏(神)の心)探究の営みの一部です。

プラトン主義数学を現代的・宇宙的に発展させたエル・カンターレ数学が本来の数学です。