エニグマ アラン・チューリング伝 上

第87回アカデミー賞脚本賞受賞映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」の原作。

解読不可能といわれたドイツの暗号機エニグマを攻略した最強の暗号解読者であり、コンピューター科学の創始者であり、同性愛で積み荷問われた数奇な人生を送ったアラン・チューリング。
彼は何を考え、何を感じ、そして生きたのか。
数理物理学者でもある著者がチューリングの生涯を鮮やかに描き出す。

エニグマの暗号を解読した人であることは知っていましたが、それ以上の事は知らないまま読みました。とても才能に優れた人物であり、変り者でもありました。自分の能力を信じ、誰もできなかったことを可能にした男。

戦争時に世界で競っていた暗号の解読。特にナチスドイツの暗号機エニグマは会読不可能で有名でした。その仕組みを解明し、コンピューター科学の創始者として他の人間より何十年先の世界を生きていた天才です。

天才の人生は賞賛されるか理解されないかに分かれます。彼も正当な理解と賞賛をされずに亡くなっていきました。

今では評判は覆りましたが、いろんな意味で評価の難しい人物であったことは間違いありません。