世界史は99%、経済でつくられる

 

元予備校の人気世界史講師が、身近な用語も使いながら歴史を「カネ=富」の視点から捉えた、実践的な歴史の通史。

 

古代・中世・近世・近代・現代で起こった変化を富の視点から理解できます。各年代からおもしろそうなものを紹介します。

 

・古代

なぜ、ギリシアのような辺境の農村が世界帝国となったのか?

 

・中世

アジア・アフリカ・ヨーロッパを支配したイスラム、その力の源泉とは?

 

・近世

ポルトガルの香辛料貿易の利益、スペインの新大陸産の金銀はどこへ消えたのか?

 

・近代

なぜ、中国やイスラムでは近代化が起こらなかったのか?

 

・現代

戦争は回避不可能、戦争に突入しなければならない必然性とは何か?

 

がおもしろかったです。それ以外にも日本に住んでいるので、日本軍のファイナンスはどのように失敗したのか?は、今の日本人も同じ間違いをすると思うので一読して頭のすみに置いておきましょう。

 

現在でもそうですが、歴史のなかでもカネは大きな力をもっていました。その力によって起きた変化が良い方向に働くことも、悪い方向に働くこともあります。その変化をどのように利用したらいいのかを少し勉強できる本書です。