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• 紺の深きに曰くは嘗ての手足なくとも
• 鎮まる暗所に灯れば大火は昔日
• 岬を巡り風雨の先歯牙に明け暮れ
• 極彩の明暗轟く陣太鼓よりなお高く
• 覗き込む船縁境界から手を振り
• 鮮度に伴い古きは足元深くまで
• 吊り上げ凍え薄絹明星刻み
• 刻々と明星の傾き無為なりとも
• 投げ入れ煮えた望郷緑の湯気
• 霧降る深緑打ち捨てられた販路
• 散華緋色に舞う情景の手段
• 意図せず見知らず髪据えかね
• 呼び声と月映える中吹きすさぶよう
• 引鉄は重石押し込めた記録同位体
• 過ぎ行く雑踏透過色の実体
• 響き返り覚えある面を手に苔むす路
• 交わす音は色彩の行間目抜き通り
• 愁嘆を滲ませず納めし玉虫の容態
• 真空の先に某月ややあって真偽
• 白き天道軌跡の痕に影廻る

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