最後の日記。

その日記は大学に入学する・・・その日から始まっていた。
新しい環境で新しい日記を付ける・・・そんな感じの始まりった。

しばらくは二人のどうでもいい話。
日常の会話・・・電話、メールの内容・・・。
でも必ず俺のことが書いてあった・・・
ああ・・・愛されてたんだなって。


少し進むと・・・日付がずいぶん飛んでいた。

しばらく空いてその次の日記。


(原文)
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体調が悪いので病院に行った。
後日精密検査を受けてくださいといわれた。

しばらくして精密検査を受けた・・・

検査の結果・・・
どういうこと・・・?
しっかり治療しないと危険な状況って・・・?

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すぐに入院をと言われた。
もうすぐけんちゃんの誕生日・・・
それまでは・・・


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けんちゃんの誕生日。
久々に自分の体のこと忘れて楽しめた。
最後の思い出かな・・・。
ありがと。

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今日けんちゃんと別れて来ました。
いとこのお兄ちゃんにお願いして・・・一時だけの恋人に。
はじめてけんちゃんについた嘘・・・。

別れを言ったとき案外けんちゃんあっさりしてた。
ちょっと悲しかったけど・・・
でもこれならすぐいい人見つかるよね。

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いとこのお兄ちゃん・・・・・
嘘だろ・・・
とんでもない衝撃だった。

ずっとお前に対して思ってたこと。
最後はどうせあの男になびいたんだろ・・・

もしかしたらこれだけが自分への慰めだったのかもしれない。
真実を知ったその後も。

六年間必死に守ってきた何か、
それが一瞬にして崩れ去った。

最後の最後まで俺のことを愛していてくれた。
それなのに俺は・・・・・
なんておろかなんだろう。

ふてくされて自分を責めて・・・
それでもどこかに持っていたお前に対する不信感・・・

お前は俺を裏切った。
だから俺も裏切ってよかったんだ・・・
そう思うことで楽になっていたのかもしれない。

気に病むことはない・・・お前も裏切ったんだから。
逃げ続けていた本当の真実。

絶対にお前はそんなことしない・・・そんなのわかってたのに。


本気で泣いた。
俺にとって真実はあまりにも重過ぎた。

裏切ったのは俺だけだ。
俺だけ・・・・・





お姉がやってくる。


そして・・・少し間をおいて話し始めた。


私があなたのことを恨んでいた本当の理由を教えてあげようか。
恨んでたのはあの子じゃなくて私。
あの子は恨んでなかったよ。
最後まであなたのこと信じて・・・愛してた。

どう?聞きたい?
今以上につらい思いすると思うけど・・・。


そして・・・俺が返事をする前に話し始めた・・・・・