動かない指と発せない言葉 | helixの日常

helixの日常

同性に告白をした人間と、同性に告白された人間の
日常会話です。

現場での打ち合わせが終わり

 
本社に帰ってきて、書類の山を
 
かっ散らかして、事務をはじめて
 
原因さんに聞きたいことがあって
 
原因さんを見る。
 
へりっくすのデスクから原因さんのデスクのまで
 
ふたつデスクが間にあります。
 
そのふたつデスクの持ち主は外出しており
 
遮ることもなく原因さんを見ることが出来ました。
 
原因さんは、左手でiPhoneを持ち
 
左耳あてて会話をしながら
 
右手でキーボードを叩き、書類を作成していました。
 
その姿を、ボーっとしながら眺めていました。
 
電話での会話後終わり
 
両手でキーボードを叩きはじめた時に
 
原因さんがコチラをチラっとみてから
 
もう一度コチラを向いてから
 
ここ一番な笑顔をしてきました。
 
『何を、ここぞとば、、、、かりの笑顔しているんですか?』
 
「熱視線を感じたから」
 
『、、、、、、送ったおぼえはないですけど』
 
「ずっと、見ていましたよね?」
 
『、、、、あぁ、気づいていたんですね』
 
「視線を感じたので、なんとなく言ってみました」
 
『カマをかけられましたね』
 
「で、どうしました?」
 
『リーガルチェックが済んだ契約書類は、どうすれば?』
 
「法務部から戻ってきたメールに指摘ありましたか?」
 
『、、、、、あぁ、ありましたね』
 
「そこをコピーして、赤字に変えてから先様に返信すれば終了です」
 
『、、、、わかりました、ありがとうございます』
 
「お偉いさんから、名簿作成を頼まれたのですがお願いしてもいいですか?」
 
『、、、、わかりました』
 
「従業員名簿でフィルター使って、必要な箇所だけコピーして、サクっと作成お願いします」
 
『保管されている場所はわかりますがpassがわかりません』
 
「そっちにいきますね」
 
原因さんが歩いてきて、左側に立ち
 
モニターを覗き込みながら
 
passを口頭で言ってくれたけど
 
キーボードが叩けない。
 
叩く場所の上に指はあるけど
 
指が動かない。そんなことを何回か繰り返して
 
なんとかpassを打ち終えたら
 
原因さんが無言で、席に戻ってジャケットを
 
羽織ってから、おれの隣りに立ち
 
「下にいこう。ジャケット忘れないで」
 
『、、、、、、、そうですね』
 
ジャケットを持ち、原因さんの後ろを歩く
 
エレベーターに乗り、下へ降りる
 
喫煙所でアイコスをくわえて、煙を吐き出す
 
「いつから?」
 
『なにがですか?』
 
「キーボード叩けなくなったの」
 
『いつからですかね?前にも何回かありましたね』
 
「無理しないで下さい」
 
『、、、、、、、、あぁ、アレですよ』
 
「なんですか?アレって」
 
『あの、あれです。言葉が出て来ない』
 
「だいじょうぶ?」
 
『あれです。、、、、、無理しないでって言葉はお返ししますよ』
 
「平気?」
 
『、、、、あの、、その、、あれ。あのイップスみたいな感じ。途中までは動くけど最後まで行かない。、、、、言葉が出、、、、、てきてるけど発せない』
 
「今日は帰りな」
 
『さっきの、、、、、あれ作ったら帰りますよ』
 
「名簿ね」
 
『そうそう、それそれ』
 
「わかりました。お願いします」
 
『さっきの、、、、笑顔、、、良かったですよ』
 
「コレ?」笑顔
 
『今のより、さっきの方が、、、自然でしたね』
 
「研究しないと、さり気ない笑顔w」
 
『会話もスムーズに、、、出来るようになってきましたから上がりますか』
 
「そうですね。倒れたら心配するので倒れないで下さい」
 
『散々、心配かけさせた人が言うと、、重みが違いますねwまだ、笑っていられるから大丈夫』
 
こんな会話と、やり取りがありました。
 
少しだけバテているみたいです。
 
気をつけないといけないですね